僕は33歳で5回目の転職をしました。
これまでに経験してきた業界は食品、化学、建材、人材、Webの5つ、経験職種は物流管理、調達、在庫管理、法人営業、Webディレクター、Webマーケターの6職種です。
僕と同じように転職を繰り返して色々な業界や職種を経験してきた方もいるのではないでしょうか?
一般的に「転職回数が多いこと」「キャリアの一貫性がないこと」は転職では不利になるのが常識ですが、僕はそうでもないと思っています。
要は、普段の過ごし方、会社の選び方、転職活動のやり方次第で何とでもなるからです。
33歳で5回転職した僕が転職で意識していることを紹介します。
転職回数が多い人が転職で意識したいこと
転職回数が多い人の転職では次のポイントをおさえるのが大事です。
- 転職回数の多さが不利にならない業界/会社を選ぶ
- スカウト型の転職サービスやリアルなつながりで求人を探す
- 盤石な転職をする
- 自分の将来性を示す
- キャリアの一貫性がなくても現在の仕事と次の仕事を繋げてアピールすればOK
順番に紹介します。
転職回数の多さが不利にならない業界/会社を選ぶ
転職回数が多い人の業界、会社の選び方のコツ。
それは、転職回数の多さが不利にならない業界/会社を選ぶことです。
転職回数が不利にならない業界を選ぶ
転職回数が不利にならない業界を選びましょう。
昔からある業界、お硬い業界は一般的に転職回数を気にします。
年功序列、長く勤めることを良しとしている業界です。
メーカーなどの勤続年数が長い業界が当てはまります。
転職回数が不利にならない業界とは、IT/Webなどの比較的新しい業界です。
他にも実力主義の業界、人手不足の業界も転職回数が採用評価への影響度が少なくなります。
新しい業界はベンチャー企業、人手不足の業界は有効求人倍率などを参考に探してみると良いです。
転職回数が不利にならない会社を選ぶ
転職回数が不利にならない会社を選びましょう。
IT/Web系の会社を選ぶ
IT/Web系の会社は転職回数を気にしないケースが多いです。
IT/Web業界は完全実力主義だから。
また、IT/Web業界は客先常駐社員やフリーランスとして働くことも多いため、転職を10回以上している人とか普通だからです。
僕もWeb系で働いていますが、転職とまでは行かなくても、常駐先がプロジェクト単位で代わって10社、20社と客先常駐していたなんて人がざらにいます。
転職回数を評価する会社を選ぶ
転職回数の多さを評価する会社もあります。
転職回数が多いことは、適応力の高さやチャレンジ精神の旺盛さ、バイタリティの高さ、高い柔軟性などがあることの証明、と評価してくれる会社です。
社風で分かるので、そのような会社を探してみましょう。
スカウト型の転職サービスやリアルなつながりで求人を探す
転職回数が多い人はスカウト型の転職サービスを利用したり、リアルなつながりで求人を探すのがオススメです。
スカウト型の転職サイト/転職エージェントを利用する
転職回数が多い人はスカウト型の転職サイト/転職エージェントを活用しましょう。
経験業界・職種が多い人は職務経歴書をしっかり作ってスカウトを受けた方が効率的に求人を探せます。
ほとんどの転職サイト/転職エージェントでスカウトサービスがあるので、できるだけ多くの転職サイト/転職エージェントには登録しておいて、スカウトをもらえる状態にしておくと良いです。
リアルなつながりで求人を探す
ネットを介さない、リアルなつながりが実は重要だったりします。
学生時代の同級生や、知人、前職の同僚、クライアントなどのネットではなくリアルでのつながりで求人を探す方法です。
僕もセミナー講師の紹介枠と知人紹介枠と2回転職した経験があります。
これまでに出会った人とのつながりを大切にし、新たな会社、勉強会やセミナーなどでこれから出会う人との縁を広げていくイメージで普段から過ごしておくと良いです。
盤石な転職をする
転職回数が多い人は盤石な転職をすることがマストになります。
- 現職中に次の転職先を決めておく
- 直近の会社は最低1年、できれば2・3年は勤める
- 転職する半年以上前から転職活動を始める
現職中に次の転職先を決めておく
盤石な転職をするためにはブランク期間を作らないことが大事。
現職中に次の転職先を確保しておくことが最重要ポイントです。
転職回数が多い方は、先に退職してからの転職活動となると選択肢が減ったり、プレッシャーや色々と背負うものに圧迫されて心にゆとりがなくなります。
そうならないためには、できる限り現職中に次の転職先を決めておくことが大事です。
直近の会社は最低1年、できれば2・3年は勤める
転職回数が多い場合は、直近の勤続年数をできるだけ長くしておくといいです。
最低1年、できれば2・3年は勤めておきましょう。
転職では転職回数も見られますが、直近の勤続年数も重視されるためです。
「昔は早期の退職を繰り返しているけど、直近5年は1つの会社にいるから安心だな」といった具合に、直近の勤続実績を評価してもらえる可能性があるからです。
僕も20代で2回続けて半年以内の短期退職しましたが、それ以降は丸3年、丸2年と勤めたので「勤続の心配」をされることはほとんどありませんでした。
半年以上前から転職活動を始める
転職を考え出したら、早く動き出すのに越したことはないです。
転職は通常3か月くらいかかるのが一般的なので、その倍の半年以上前から転職活動を進めると安心です。
まずは転職サイトや転職エージェントに登録して情報収集することから始めて、経歴の棚卸しや、書類作成、次のキャリアに必要なスキルを身につけるなど、徐々にギアを上げていくイメージです。
半年前から転職活動すると心の余裕があるので今後のキャリアについてじっくり考えることができて、転職で失敗しにくくなります。
自分の将来性を示す
転職回数が多い人は応募企業に自分の将来性を示すのが大事です。
次のポイントをおさえておくと良いです。
- 転職の目的を明確に伝える
- 実績/成果物を出す
- 提案書を作る
転職の目的を明確に伝える
自分の将来性を示すには転職の目的を明確に伝えることが大事。
面接官はあなたのこれまでの転職の経緯や今回の転職の目的が気になります。
特に「今回なぜ転職したいのか」をしっかり伝えましょう。
待遇面や労働条件などではなく、やりたい仕事、人生の目標の実現など、仕事に関する目的から伝えると良いです。
実績/成果物を出す
自分の将来性を示すには、実績/成果物を出すのが大事。
転職回数が多い人は実力主義に近い転職スタイルになってきます。
応募企業に貢献できる実績や、貢献できる可能性が高い能力を示すことが大事です。
これまでの実績を見せて、応募企業でも十分貢献できることを伝えましょう。
提案書を作る
自分の将来性を示すために提案書を作るのがオススメです。
企業研究した上で、自分がやりたいことと、そこから得られる応募企業のメリットを提案書にまとめる方法です。
僕は5回目の転職でWebディレクターから未経験のWebマーケターを目指した時にこの方法を使いました。
応募企業に入社してから自分がやりたいWebマーケティング手法を、応募企業のビジネスモデルに当てはめて図解したり、応募企業のWebサイトを自分なりに診断して「こうしたらアクセスが増える」「こうしたら問い合わせが増える」「こうしたほうが使いやすい」などとまとめたり、過去の経験案件や実績、個人で制作したポートフォリオサイトなどを提案書にまとめて、履歴書・職務経歴書と一緒に提出していました。
キャリアの一貫性がなくても現在の仕事と次の仕事を繋げてアピールすればOK
転職回数が多い人は「キャリアの一貫性」を示すのは難しいのではないでしょうか。
転職した理由も転職の度に違っていた、ということもあるはずです。
実際僕も事務×3、営業×1、Webディレクター×1、Webマーケター×1と経験してきたのでよく分かります。
転職回数が多い人は、無理やり一貫性を出そうとしても無理なものは無理。
なので、経歴の概要を伝えた上で、現在の仕事で得た経験・スキルを活かして「次はこんなことをしてみたい」と言えればOKです。
僕が5回目の転職でWebディレクターから未経験のWebマーケターを目指したときの志望動機はこんな感じでした。
「私はこれまで事務3社、営業1社、Webディレクター1社を経験してきました。直近では2年間Webディレクターとして勤務し、Webサイトの企画からデザイン、構築、運用まで経験してきました。Web制作に関する一連の業務ができるようになり、次のキャリアとしてWebマーケティングという新たな目標に挑戦したいと思いました。」
まとめ
「転職回数は少ない方が良い」
「キャリアの一貫性が大事」
転職活動におけるこれらの常識から外れたとしても、転職はやり方次第で必ずしも不利にはならないものです。
会社の選び方、求人の探し方、転職活動の進め方、自分のアピールの仕方など、ポイントをおさえればきっと上手くいきます。
おかれている状況下で「どうしたらベストを出せるのか」を考えて、前向きにトライしていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。