「WebディレクターとWebデザイナーの違いは何?」
「WebディレクターとWebデザイナーはどっちがおすすめ?」
今回はそんな疑問を持っている人向けに、業界歴5年の僕が答えます。
仕事内容から、必要なスキル、給料、なり方、なるまでの学習時間、求人数、どっちがおすすめなのかまで、網羅的に解説しますので、ぜひ参考にしてください!
WebディレクターとWebデザイナーの仕事内容の違い
WebディレクターはWebディレクションをする人。
現場監督的な立ち位置で、WebデザイナーやWebエンジニアからなるチームを率いて、プロジェクトの完遂を目指し、マネジメントする仕事です。
企画から制作進行、品質チェック、予算管理、メンバー管理、納品までを行います。
WebデザイナーはWebデザインを作る人。
デザイン案の作成、プロトタイプの作成、デザインカンプ(完成見本)の作成、Webデザインのコーディングを行う仕事です。
Webディレクターの指示の元でWebデザイン制作を行います。
あと、よくある話なんですけど、会社によってはWebディレクターがWebデザイン・コーディングをすることもあるし、WebデザイナーがWebディレクションを兼務することもあります。
WebディレクターとWebデザイナーの必要スキル・適性の違い
Webディレクターに必要なスキルは、Web全般の知識、マネジメントスキルです。
Webディレクターの職業適性としては、リーダーシップがある、面倒見が良い、責任感が強い人が向いています。
Webデザイナーに必要なスキルは、Webデザインスキルとコーディングスキルです。
Webデザイナーの職業適性としては、デザインが得意な人、アイディアが豊富な人、細部にこだわれる人、プログラミングにも興味がある人が向いています。
ちなみに、どちらを選んだとしても、コミュニケーション力は必須です。
とくに、Webデザインなどのイメージ・ビジュアル的な要素を多く含むもの、Web系の専門用語などに関するコミュニケーションが多く発生します。
WebディレクターとWebデザイナーの年収の違い
dodaの平均年収ランキング2022年度版のデータによると、
Webディレクターの平均年収は430万円です。
Webディレクターの平均年収はクリエイティブ系全体の平均年収374万円よりも56万円高く、全職種の平均年収403万円よりも27万円高いです。
Webデザイナーの平均年収は361万円です。
Webデザイナーの平均年収はクリエイティブ系全体の平均年収374万円よりも13万円低く、全職種の平均年収403万円よりも42万円低いです。
Webディレクター・Webデザイナーになるのに必要な学習時間の違い
Webディレクター・Webデザイナーになるのに必要な学習時間の目安は以下の通りです。
・Webディレクター 160時間~200時間
・Webデザイナー 160時間~200時間
※参考
テックアカデミー Webディレクションコース(現在開催なし)
テックアカデミー Webデザインコース
Webディレクター・Webデザイナーになる方法の違い
Webディレクターになる人で一番多いのがWebデザイナーからなるパターン。
その他、WebエンジニアやWebマーケターなど、Web系職種からジョブチェンジするケースが一般的です。
Webディレクターになってからは、まずはアシスタントとしてWebディレクターの元で経験を積んでからWebディレクターとして独り立ちすることが多いです。
Webデザイナーになるのは美大やデザイン系の専門学校などからなるパターンが多いです。
数は少ないですが、Webディレクター、Webエンジニアなどからもなる人もいます。
グラフィックデザイナーからWebデザイナーになるケースもよくある話です。
WebディレクターもWebデザイナーも未経験からなることができます。
未経験からWebディレクターになる方法については以下の記事にまとめています。

WebディレクターとWebデザイナーのキャリアパスの違い
Webディレクターを経験後した後は、より上級職であるWebプロデューサーやWebプランナーを目指すキャリアパスがよくある話です。
その他、Webマーケターになる人や、数は減りますがWebデザイナーやWebエンジニアの道を選ぶ人もいます。
あとは、Webディレクターと一口に言ってもWebサイトなのかWebサービス・アプリなのか、新規なのか既存運用なのかなど、分野が広いので、Webディレクターの中で業務範囲を広げていくようなキャリアの作り方も多いです。
Webデザイナーを経験後は、デザインの上級職であるUI/UXデザイナーを目指したり、プログラミング寄りのフロントエンドエンジニアを目指す、マネジメント寄りのWebディレクターを目指すキャリアなどがあります。
また、Webデザイナーも業界や取り扱い商品・サービス、ターゲットが男性か女性か、どんな年代向けか、などでデザインの幅がかなり広い仕事なので、対応できるデザインジャンルを増やしていくというキャリアパスもあります。
WebディレクターもWebデザイナーもWeb系以外の企画、広報などにジョブチェンジするキャリアパスもあります。
WebディレクターとWebデザイナーの求人数の違い
WebディレクターとWebデザイナーの求人数を、dodaの公開求人数から調べてみました。
(2023年6月26日時点)
・Webディレクター 1861件(未経験可29件)
・Webデザイナー 899件(未経験可41件)
WebディレクターとWebデザイナーはどっちがおすすめ?
WebディレクターにするかWebデザイナーにするかで迷っている人は、以下の選び方がおすすめです。
1. Webデザインやコーディングを自分の手でしたい → Webデザイナー
2. チームをまとめたい、マネジメントがしたい → Webディレクター
3. 給料の高さで選ぶなら → Webディレクター
4. 20代前半の人で、じっくりキャリアを作っていきたい → Webデザイナー
5. 20代後半~30代で早くWeb業界に入りたい → Webディレクター
僕は31歳のときに未経験からWebディレクターになりました。
いずれにしても自分の適性を知った上で選ぶと後悔しません。
適職診断はミイダスがおすすめで、コンピテンシー診断で自分の向いている仕事が10段階評価でわかります。
また、キャリアの悩みについては転職エージェントに相談してアドバイスをもらうと良いです。
未経験からのWeb系転職におすすめなのは実績豊富なリクルートエージェントとdodaの2つです。
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