「30代未経験でWebディレクターに転職できるのか?」
結論から言って、30代未経験でもWebディレクターに転職できます。
実際、僕も31歳の時に営業職からWebディレクターに転職しました。
今回は僕が31歳未経験でWebディレクターに転職したエピソードを紹介します。
僕の前職は営業職
僕がWebディレクターになる前は、28歳〜31歳まで人材会社で法人営業職をしていました。
この時すでに4社目の会社でした。
ルート営業が中心でした。
営業につく前の3社はいずれも事務系の仕事だったので、初めての営業に四苦八苦。
それでも、年間の売上目標に対して毎月・毎週に必要な売上を逆算して日々の行動量に落とし込んで働くスタイルは僕の性格にとても合っていました。
「営業」って楽しいな〜!と思いながら日々仕事に打ち込んでいました。
Web業界に興味を持ったきっかけ
営業をはじめて1年半くらいのときに、どこかで「これからはブログの時代だ」みたいな情報を見た僕は、JimdoというWebサービスを使ってブログを作りました。
転職経験が多かった僕は、就職活動をテーマにしたブログを始めました。
だいたい30記事くらい投稿したくらいで、お小遣い稼ぎになればと思いGoogle AdSenseに申請。
すぐに申請は通って、あとはひたすら記事を増やしていきました。
50記事を超えたくらいから1クリック50円とかの広告収入が発生し出して、100円にも満たない収益に歓喜する日々。
もっと収益化したいなー、と思いconnpassで無料のSEOセミナーを発見し、参加。
セミナーでは、SEOの奥の深さや、SEOを極めるには技術力も必要なことを知り、Web業界に急に興味を持ちはじめました。
当時の僕は、同じセミナーに3回・4回と通うくらい熱心に勉強。
おかけでセミナー講師の方ともすっかり顔馴染みの仲でした。
30代未経験でWebディレクターに転職するためにやったこと
Web業界に転職したいと思った僕は、ちょっとかじったホームページの運用経験を活かせる、Webを作るWebディレクターを目指していました。
とはいえ31歳・完全未経験で転職するのが厳しいことは重々承知していました。
そこで僕が取ったのはしっかり準備をして、実績をアピールすること。
当時の僕がやったことはこんな感じです。
1.Web業界、Webディレクターに必要なスキルの確認
まずは転職先のWeb業界やWebディレクターという職種で必要なスキル・経験を探ることからはじめました。
やりかたはシンプルで、ひたすら転職サイトで求人票を眺めてみました。
求人を30〜50くらい見てるとだいたいどこの会社でも同じスキルを必要としていることに気づきました。
- Photoshop
- HTML、CSS、JavaScriptが書けること
- Webサイトの運用経験
- SEO対策の経験
- アクセス解析の経験
- SNS運用経験 など
2.Photoshopを年間契約して触ってみる
求人調査をしていてどの求人でも登場したのがPhotoshop。
名前は知っていたものの、触ったこともなく何となく難しい存在として感じていました。
このソフトがWeb業界ではマストなんだと思った僕は、すぐにPhotoshopを年間契約。
とはいえ、当時の僕はお恥ずかしながらPhotoshopでどんなことができれば良いかよく分からなかったので、趣味用にペンタブも買って趣味のイラストを書いてそれを成果物にするという謎行動をしていました…。
当時の僕に伝えたい。
「それ、意味ないよ」と(笑)
なので、現場で使うPhotoshopスキルを覚えたのはWeb業界に入ってからです(苦笑)
3.ブログ運用を1年半
これはかなり力を入れました。
最終的には100記事を目標にして、それに近い記事数を書いていました。
ブログの書き方についてネットや書籍で勉強。
そこで、どうやら「キーワードプランナー」を使って記事のテーマを決めれば良いことや、タイトルにキーワードを使えば良いこと、一記事あたり3000文字くらいは書いたほうが良いことなどを知り、即実践。
また、合わせてGoogleアナリティクスやSearch Consoleの設定をして、自分のサイトでPDCAサイクルなるものを回していました。
当時のサイトはもう閉鎖してありませんが、記事の質も、サイトの構成も、サイトのデザインも、何もかもシロウト。
それでも、やってやろうという気持ちだけは伝わってくるサイトだったと思います。
4.ツイッター発信を1年
SNSはTwitterを使用。
そこで、Twitterアナリティクスを見ながら、どうやったらインプレッションが増えるのかとか、リツイートやいいね!などのエンゲージメントをどうすれば増やせるのかなどを考えていました。
色々試行錯誤をしながら、あるとき試しにホリエモンのツイートに何かをリプライ(内容は覚えてません)。
それをホリエモンにリツイートしてもらったおかげで、たった2時間足らずで15万インプレッション!?くらいを叩き出し、Twitterの法則を掴んだ気になった自分がいました。
もちろんそれを成果として記載。
また、自分のホームページの集客のためにTwitter広告を試してみました。
何回かに分けて、トータルで3000円くらいの小規模の出稿でしたが、それでもターゲット選定やキーワードの選定、課金の仕組みなど、多くを学ぶことができました。
これも成果としてポートフォリオに記載。
30代未経験でWebディレクターに転職した当時の転職活動
ブログとTwitter運用を1年くらいしたところで転職活動を本格的にはじめました。
転職活動のスタイルは、31歳ということもあり履歴書、職務経歴書、ポートフォリオを用意して猛烈に転職活動。
転職サイト・転職エージェント・セミナーなどをフル活用しました。
転職サイトと転職エージェントから150社に応募
ほんとに手当たり次第に、未経験OKの求人に片っ端から応募しました。
応募するときは、Webディレクターに加えて、Webマーケター、Webデザイナーにも応募していました。
経験者しか応募できない求人でも、志望度が高い会社であれば応募していました。
最終的には150社くらいに応募したと思います。
転職サイトや転職エージェントも合わせて面接はトータルで5社くらいにいきました。
そのうち2社から内定をもらいました。
SEO対策セミナーで知り合った講師の会社に入社
当時の僕は、WebのスキルアップのためにWebマーケティング系のセミナーを探しては足を運んでいました。
その中のSEO対策セミナーで知り合った講師の方と仲良くなり、「求人ないですか?」と聞いた所、知人紹介という形で面接に呼んでもらいました。
面接一回で内定。
転職サイトや転職エージェントで応募した企業から内定をもらった会社もありましたが、セミナーを通して社風が分かっていたことや、その会社の社員の方と相性が合うなと思ったので入社を決めました。
最終的に決めたのは、顔馴染みになったセミナー講師のいる会社です。
まとめ:30代未経験でWebディレクターに転職するために大事なこと
ここまでお話してきたように、ポイントをおさえれば30代未経験からWebディレクターに転職することは十分可能です。
20代の転職ではポテンシャル採用が多く「やる気」や「熱意」があれば転職できることも多いです。
一方、30代の転職は即戦力採用が基本になります。
未経験であれば職種へのポテンシャルに加えて、前職の経験・成果も重視されます。
そのためにできることは、これまでの社会人経験で身に付けたヒューマンスキルの棚卸しと、Webの知識・Web制作のスキル・Webマーケティングのスキルなどを自己学習し、成果物として提出して自分の将来性を示すことです。
「僕が31歳未経験でWebディレクターになってから、その後、現在に至るまでの話」はこちらの記事に書きました。
