「Webマーケティングは大変?」
「Webマーケティングで大変なのはどんな時?」
今回はWebマーケティングの仕事の大変さが気になっている方に向けて記事を書きました。
事業会社で働くWebマーケター兼Webディレクターの僕の経験談から紹介します。
地道な改善と検証の繰り返し
Webマーケティングの仕事は地道です。
「こう変えたらこうなるはず」という推測の元、地道に改善・検証を繰り返していきます。
例えば僕の場合、
バナーをAパターン・Bパターン用意してどっちの反応が良いかを比べたり、
ナビの名前を少し変えて変化を見たり、
リンクの並びを変更したり、
フォームの項目を減らしたり・増やしたり、
デザインのテイストを変えてみたり、
文章のテイストを変えてみたり、
記事の順位を見てリライトしたり、など。
自分で作る・書く・Webを更新するなどの作業が結構あるので、細かい作業が多くなりがちです。
正解がなく、失敗することも多い
Webマーケティングは正解がありません。
なので、基本的に仮説を立てて実行・検証の繰り返し。
2か月かけて1から企画を立ててLPを作って「これならいけるでしょ」と思っていても、3か月経っても、半年経っても鳴かず飛ばず。
がんばっても失敗することも多く、連続するとさすがに悩みますね(苦笑)
失敗続きで次の策がなかなか思いつかないときも大変です。
数値で結果が求められる
Webマーケティングは数値で結果が求められます。
僕の場合は管轄サイトごとに、
- PV
- LPからの送客数
- 月間ユニークユーザー数
- リピートユーザー数
- 直帰率
- 滞在時間
- 流入元
- 記事投稿数
などの数値目標があり、達成度合いを見られます。
Webマーケティングは良くも悪くも数字で結果が白黒分かる仕事です。
数字目標を達成するために日々、施策の種まきをしています。
達成見込みが立たないときは、追加の施策を考えたり、やり方を変えたりと色々と考える必要があり大変です。
仕事量が多い
Webマーケティングは仕事量が多くなりがち。
企画する数も、施策の数も、自分で手を動かす作業も多いからです。
僕の場合だと、
- 依頼元の要件の洗い出し、やりたい事の明確化
- 競合調査(ひたすら事例を探す)
- 手法の調査(媒体、SNS、コンテンツの作り方など)
- キーワード調査(検索ボリューム、関連キーワード)
- Webページの導線設計を考える
- 記事の構成作り
- ライティング
- アクセス解析の集計
- 目標数値の到達度の進捗管理
- 月次レポーティング
- ブログメディアの投稿スケジュールと進捗管理
など、が代表的な仕事です。
自分で考えたり手を動かす場面が結構あって、一日中ググったり、構成を練る、ライティングに没頭する、なんて日もあります。
僕の場合はWeb制作も担当してるので、サイトリニューアルするときに、現状分析、更新案、撮影、ライティング、デザイン、コーディング、公開まで、自力でした時は結構大変でした。
あとは、エントリーフォームのデザイン変更とかシステムが絡むところで慎重に作業しないといけない時も大変でしたね。
なかなか思うような結果が出ない
Webマーケティングはなかなか思うような結果が出ない時があります。
競合調査もキーワード調査も徹底的にして、作り込んだLPがうんともすんとも反応してくれないとか、結構あります。
バナーとか、関連リンクを増やす、おすすめ記事を増やす、導線をスムーズにするなど、「こうしたら良くなるはず」と思って取り組みますが、ユーザーが見てくれなければ、離脱もしてしまうなど。。
試行錯誤の連続です。
結果が出るまで時間がかかる
Webマーケティングは結果が出るまで時間がかかることがあります。
特にSEOがそうです。
早くて2週間ぐらいで効果が出ることもありますが、新規の記事だと3か月、半年待たないと順位が上がらない、なんてことがザラです。
短期的に効果が上がったように見えても、中長期で見たら誤差の範囲だった、なんてこともあります。
Webマーケティングはとにかく仕込み作業が大事だし、じっくり取り組む気持ちが大事です。
成果が出ない理由が分からない
Webマーケティングは結果が出ない時に、その理由が分からないことがあります。
どんなに最善を尽くしたとしても成果が出ず、悪いところも見つからず仕舞いに終わる、なんてこともあるんです。
Webを使ったマーケティングなので、検索エンジンやネットユーザーの動きがモロに影響したり、競合がコンテンツ作りに注力してきて自社が後退したり、外部要因も多いのも特徴。
それでも打開策を考えないといけない厳しさもあります。。
依頼主のやりたいことの具体化
Webマーケティングの仕事をしていると、依頼主のやりたいことを具体化するのが大変なことが結構あります。
例えば、社内の営業から「問い合わせ件数を増やしたい」と言われたときに、どんな問い合わせが欲しいのか?を明確にする必要があります。
現状、その欲しい問い合わせがどれくらいあって、どれくらい増やしたいのかを決めていく必要がある時に、「何となく増やしたい」「今より増えればいい」とあいまいな時もあります。
それだと施策を打ってもそれが施策による効果なのか、一時的な変動なのか、効果測定ができないです。
そもそも商品やサービスの魅力を高める必要がある場合や、その問合せを獲得するために、どのような情報を提供できるのか?事例はあるか?事例がなければ事例を作れるか、などを引き出すことも必要で、かなり骨が折れます。
クライアントの期待が高すぎる
クライアントの期待が高いと大変です。
まず、「Webサイト/ページを作ったら売れるでしょ」と思われることが多い。
ですが、実際は集客するための施策をしなければそもそもアクセスがないので売れないんです。
「Webマーケティングへの期待」はとても嬉しいことでもありますが、現実も説明しつつ、繰り返し対話を続けながら、理解してもらいながら、進めていく必要があります。
社内の理解を得られないとき
Webマーケティングの有効性が伝わらず、社内の理解を得られない時は大変です。
例えば「問い合わせを増やすためにLPを作りたいと思っているので事例の提供や企画を一緒にお願いします」と言っても、その有用性を理解してもらえないとプロジェクトは始まりません。
自社採用につなげるための社員インタビューをお願いしたくても「どれくらい効果が期待できるのか」を分かってもらえないと調整も進まない。
個人的にはこの「理解されないこと」が一番大変なところです。。
新しい情報についていくこと(僕は該当なし)
Webマーケティングが大変な理由としてよく聞くのが「新しい情報に着いていくのが大変」ということ。
専門領域や、新しいものを導入する職場、それに向き合う熱量にもよると思いますが…僕の場合は該当しませんでした。
性格的に新しい情報は楽しいしどんどん取り入れたいタイプです。
残業や休日出勤が多い(僕は該当なし)
Webマーケティングについて、こちらもよく聞くのが「残業や休日出勤が多くて大変」ということ。
僕の場合は事業会社で働いていますが、残業月10時間いかないくらい、休日出勤もなし。
該当しません。
なので、忙しさは会社や業種にもよるかと。
広告代理店や制作会社、大企業で広告費を大きくかけている会社などは大変だと思います。