Webマーケティングの仕事内容をプロが解説

「Webマーケティングの仕事内容が知りたい」

今回はWebマーケティングの仕事に興味がある方に向けて、現役Webマーケターの僕の経験も踏まえてWebマーケティングの現場ではどんな仕事をしているのか?を紹介します。

市場分析・競合サイト調査

市場分析・競合サイト調査の仕事は企画段階の大事な仕事です。

具体的には、ユーザーにアンケートを取ったり、過去のお客様の声を集めたり、統計調査などの公開データ、業界動向、トレンドキーワード、流行りのハッシュタグ、同業他社のWebサイト・LP・キャンペーンなどを調べる仕事です。

明らかにレッドオーシャンな中飛び込んでも効果は見込めないし、商品・サービスの魅力が刺さるターゲットを選ばなければいくら良い商品・サービスも反応は得られないし、企画が的外れだと鳴かず飛ばずの施策になってしまいます。

Webマーケティングは企画の段階からかなり重要な仕事です。

僕は自社サイトとオウンドメディアの運用がメインの担当ですが、ほとんど毎日のように、Webページ作りやLP作り、記事コンテンツ作りのために関連キーワード調査ツールとか、キーワードの月間の検索ボリューム、競合サイトのコンテンツ調査などを調べています。

ペルソナ設計

取扱い商品・サービスをどんな人にPRして買ってもらいたいのか?、ターゲットユーザーのプロフィールを具体化するのがペルソナ設計です。

  • どんな人(性別・年齢・地域・学歴・年収・貯蓄・家族構成など)をターゲットにするか?
  • その人の悩みは何か?
  • その人の悩みを解決できる商品・サービスを提供できるか?
  • その人が買いたい・欲しいと思わせるには何が必要か?
  • その人にどうやって接点を持ちアピールするのか? など

僕が過去に担当したことのある新しいダイエット商品をPRするための施策では、サプリメントを定期購読してもらうのを目的に、少し高価な商品をどうやって買ってもらうか?を検討しました。

商品の効能や価格帯から、ペルソナは40代以上の中高年の健康意識の高い男女を想定。
悩みを「共感」してもらうために、同じ世代のよくある「困りごと・悩みごと」を提示する。
「商品のメリット」を伝えるために、商品の認定証や、開発者の声、価格が高くなっている理由、どんな効果が見込めるか、成分などの化学的な根拠、同年代の利用者の声などを集める。
また、「そこまでITが強くない」ことも想定してサイトやメールと併せて、ダイレクトメール、電話でもアプローチ。
クリエイティブは大きめのフォントサイズ、タップや入力など難しい操作などがない、目に優しいトンマナ、シンプルなWebデザインにする。
……という具合にペルソナから企画を考えていきました。

Webコンテンツの企画・立案

Webサイトの立上げ、リニューアル、メディアの運用など、Webコンテンツの企画・立案を行う仕事です。

Webコンテンツの目的は何なのか?から始まり、ペルソナ設計、市場分析・競合サイト分析などを元に、「どんなコンテンツを発信していくのか」と企画します。

コンテンツを作るのは記事コンテンツならWebライター、画像コンテンツならWebデザイナー、動画コンテンツなら動画クリエイターなど、各クリエイター陣との連携が必須です。
Webマーケターが自分の手で作ることもあります。

僕はよくある業界のハウツーサイトを運営していますが、良いコンテンツを作ることはもちろん、1人でも多くの人に読んでもらうための集客を考えるのも超大事な仕事。
集客するためのSEO対策は必須になりますね。
僕の場合は企画や編集をすることもあるし、自分でライティングをすることも多いです。

サイトに集客するための施策

サイト集客のための施策について紹介します。

SEO対策

SEO対策の仕事について説明します。

SEO対策とは、検索エンジン最適化のこと。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果画面で、広告を使わずに自社コンテンツを上位表示するための施策になります。

SEOは広告運用費用がかからないメリットがある一方で、効果が出るまでに中長期の時間がかかるデメリットがあります。

SEO対策の基本は「キーワード」。
キーワードの選び方、キーワードの使い方など、ツールを使ったり、競合コンテンツをリサーチしながらコンテンツ作りをしています。

また、SEOはコンテンツの品質が最重要ですが、サイトの運用期間や、運営元のプロフィールやビジネスなどの信頼性、被リンク、サイトの内部構造なども含めた総合評価です。

僕はブログ記事を書いたりWebページやLPなどを作ることが多いですが、SEO対策は毎回必ず実施しています。
関連キーワードを参考に網羅的なコンテンツを考えたり、キーワードの月間検索数を元にコンテンツ作りの優先順位を考えたり、他社ページを分析してコンテンツの構成作りの参考にしたり、といった具合です。
あとはグロナビやサイドバー、フッターナビ、個別のページに導線を作るなど内部リンクを改善したり、過去記事など既存ページのキーワードの見直しやリライトなどをしています。

Web広告の運用

Web広告の運用は各種Webに関する広告を運用する仕事です。

商品やサービスの特性、ターゲットユーザーの行動特性に合わせて、検索エンジンへの広告掲載、Webサイトへの広告掲載、アプリへの広告掲載、SNSへの広告掲載などを検討、運用していきます。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • アフィリエイト広告
  • アプリ内広告
  • SNS広告 など

額がうん百万、うん千万単位となる場合もあって、お客さんも成果に対してはかなりシビア。
それだけの金額を任されると、プレッシャーも多いですが、やりがいのある仕事です。

広告運用ディレクターという呼び名になることもあります。

僕はWeb広告の運用経験はありませんが、知人は広告運用ディレクターとして勤務しています。
お客さんから予算を預かって、KPIに向けて運用→月次のレポート/定例会→次月に続く、といった具合で運用しています。
僕の周りでは、Web広告の運用を一定期間してから独立をする、という人が多いようです。
専門性が高いのと、予算が大きく動くので利益が出ること、お客さんと長期で一緒に運用していくものなので、独立しやすいみたいです。

コンバージョンを増やすための施策

コンバージョンを増やすための施策について説明します。

LPO

LPOはランディングページを最適化する仕事。

LPは商品・サービスを売ることに特化したページ。
企業にとってもかなり重要なページです。

LPOはLPからの購入・問い合わせ・会員登録数などを増やすための施策を行うことです。

僕もLPは企画から制作・運用まで担当していますが、ページを開いたときに見える部分=ファーストビューの訴求の仕方を工夫したり、問い合わせボタンの位置を工夫したり、ページ全体の流れを工夫して最後まで読んでもらえるようにするなど、さまざま方法でコンバージョン率を上げるために試行錯誤しています。

EFO

EFOはフォームを最適化する仕事。

問い合わせフォーム、商品購入フォーム、会員登録フォームなど、サイト内のコンバージョンにつながる各種のフォームを改良する仕事です。

フォームでの離脱をできるだけ減らして問い合わせ獲得につなげるのが狙いです。

僕の現場でもフォームの必須項目数を調整したり、目線の動きも考えて入力のしやすいフォームにすること、エラーメッセージの位置や、デザインなどで心理的に難しくないフォームにするなどを行っています。

フォームはシステム開発の領域ともあり、企画案やレビューを内製で行って、開発自体はエンジニアや外注先に依頼することが多いです。

UI/UXデザイン

UI/UXデザインは使いやすいWebサイトにする仕事です。

UIは使いやすいWebデザインを作ること、UXはユーザー体験を高めること、の意味で使われます。

ユーザーが操作しやすいサイトや迷わない情報設計、ガチャガチャしていないストレスなく使えるサイト、商品の認知・比較・検討・購入ができるまでのユーザー体験などから考える仕事です。

僕はデザインの企画から実装までを担当していますが、上司やユーザーの声を参考に改善してみたり、他のサイトで良い例があれば取り入れてみたりと、いろいろですね。
不定期ですが、思い立ったらすぐに着手する、という感じのやり方をしています。

UI/UXデザイナーが専属でいる場合や、Webデザイナーと一緒に仕事を進めることも多いです。

効果検証・改善のための施策

効果検証・改善のための施策は、KGI・KPIに対する進捗度合いの確認や、サイトのアクセス解析、改善策を考えるなどを行います。

  • KGI、KPIの進捗確認
  • アクセス解析
  • 改善策を考える

Webマーケティングは仮説をもとに施策を打ち、効果測定し、改善するという、PDCAを常に回していく仕事。
効果検証と改善はとても大事な仕事です。

僕の現場でも、アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」やキーワード順位計測ツール「Googleサーチコンソール」を毎日のように使ってKPIを管理しています。

たとえばオウンドメディアのPVが目標値に対して伸び悩んでいる時は、記事投稿頻度を上げたり、サイト全体に影響のある内部リンクを強化したり、古い記事もリライトするなど、他の追加施策の検討をしています。

ファン・リピーターを作るための施策

ファン・リピーターを作るための施策について説明します。

メールマガジン・ステップメール

メールは事前に会員登録している顧客リストに対しコミュニケーションをしていくツール。

新着商品・サービスやセミナーの案内などを定期・不定期で配信するメールマガジン。

また、メルマガ登録日から1日目・3日目・5日目・7日目・10日目と全5回のストーリーでメールを送るなどのステップメールがあります。

僕はステップメールのリニューアル案件を経験していますが、結構頭を使いますね。
各回のメールの目的と載せる情報をどうするか、言い回しはどういう表現がいいか、コンバージョンリンクはどう誘導するか、HTMLメールであればデザインのトンマナはどうしたら読んでくれそうか、など。
ステップメール→LPや、ステップメール→購入ページへと誘導とすることが多いので、ライティングの部分もかなり推敲する必要があります。

SNS運用

TwitterとかFacebook、Instagram、YouTubeなどのSNSを使って情報発信したり、ユーザーとやりとりする仕事です。

どれくらいSNSに注力するかは業界とか扱う商品・サービスによりますね。

主にBtoC向けの商材で多い傾向です。

会社によってはSNS運用専任の人がいることもあります。