この記事では、未経験からWebマーケターになるためには何をすればいいのか?を徹底的にまとめています。
33歳未経験でWebマーケターになった僕の経験談も紹介するのでぜひ参考にしてください。
【結論】未経験からWebマーケターになる方法
先に結論を言っておくと、未経験からWebマーケターに転職する方法は3つあります。
- 個人でブログ/SNS/YouTubeを実践し、成果を出してからWebマーケターを目指す
- まずはWeb系専門職に就職・転職し、専門スキルをつけてからWebマーケターを目指す
- まずはWeb系営業職に就職・転職し、業界・営業経験を積んでからWebマーケターを目指す
それでは説明していきます。
Webマーケターとは?
WebマーケターとはWebを使ったマーケティングを行い、集客・販売・ブランディングする人のことです。
マーケティングとは「価値あるものを作る」、そして、「提供すること」です。
マーケティング(英: marketing)は、価値あるプロダクトを提供するための活動・仕組みである。すなわち「顧客・クライアント・パートナー・社会にとって価値あるものを、創り伝え届け交換するための、様々な活動・プロセス・組織」がマーケティングと呼ばれる。
(Wikipedia:マーケティング)
Webマーケターの仕事内容と種類
Webマーケターの仕事内容は5種類あります。
- 企画・戦略立案:市場調査・競合サイト調査、ペルソナ設計、コンテンツ企画・立案
- 集客施策:SEO、Web広告運用、SNS運用
- コンバージョンを増やすための施策:LPO、EFO、UI/UXデザイン
- 効果検証・改善:アクセス解析、ヒートマップ分析
- リピーター獲得のための施策:メールマガジン・LINE配信、SNS運用

Webマーケターの魅力・やりがい
Webマーケターの魅力・やりがいは7つあります。
- 仮説検証を繰り返すゲーム性の高さ
- 自分で考えたアイディアを実行できる裁量権の大きさ
- 経営に直結する仕事であること
- 正解がなく、やりこみ度が高い
- 自分の取り組んだ成果が数字で分かる
- あらゆる仕事に活かせる専門的なスキルが身につく
- Webマーケティング経験があると転職・副業しやすい

Webマーケティング会社の種類
Webマーケティング会社はビジネスモデルの違いによって5つの種類があります。
- SEOコンサル会社:SEO(検索エンジン最適化)のコンサルティングを行う会社。
- 広告運用支援会社:クライアント企業のWeb広告運用を支援する会社。
- Webサービス運営会社:自社でWebマーケティングツールを開発・販売する会社。
- SNS運用支援・コンサル会社:クライアントのSNSの運用代行や、コンサルティングを行う会社。
- 自社メディア運営会社:自社のWebメディアを運営している会社。
※複数のWebマーケティング(支援)を行う会社がほとんど。たとえば、広告代理店が広告運用+SEOコンサル+メディア運営している、など。
※補足:事業会社のWebマーケター(インハウス)という選択肢もあります

未経験でWebマーケ転職する時のWebマーケティング会社の選び方
未経験でWebマーケ転職するときのWebマーケティング会社の選び方は5つあります。
- やりたいことで選ぶ
- スキルが付くかで選ぶ
- 年収で選ぶ
- 働きやすさ(ホワイト企業)で選ぶ
- 転職のしやすさで選ぶ

未経験からWebマーケターになる3つの方法
未経験からWebマーケターに転職する3つの方法を解説します。
- 個人でブログ/SNS/YouTubeを実践し、成果を出してからWebマーケターを目指す
- まずはWeb系専門職に就職・転職し、専門スキルをつけてからWebマーケターを目指す
- まずはWeb系営業職に就職・転職し、業界・営業経験を積んでからWebマーケターを目指す
1. 個人でブログ/SNS/YouTubeを実践し、成果を出してからWebマーケターを目指す
個人でブログ/SNS/YouTubeなどを実践して、成果を作ってからWebマーケターに就職・転職する方法です。
具体的には、独学やスクールでWebマーケティングの知識をインプットしつつ、ブログ、SNS、YouTubeなどを運用して実践経験を作り、取り組んだ内容と成果をまとめて転職活動する、という方法です。
2. まずはWeb系専門職に就職・転職し、専門スキルをつけてからWebマーケターを目指す
まずはWebデザイナー、フロントエンドエンジニア、Webディレクター、WebライターなどのWeb系専門職を目指す方法です。
実際これらのWeb系職種からWebマーケターになるケースは多いです。
Webデザインもプログラミングもライティングも学習教材が山ほどあるので未経験からでもしっかり準備すれば転職できます。
ちなみに、僕が未経験からWebディレクターになったときはWebデザイン(フォトショを少し触った程度)+就活サイトを作って運用した経験+法人営業経験をアピールして受かりました。
3. まずはWeb系営業職に就職・転職し、業界・営業経験を積んでからWebマーケターを目指す
まずはWeb業界の営業職に就く方法です。
Web業界経験を積むこと、そして、営業経験を積むことでWebマーケティング転職が有利になります。
Webマーケターも営業も、業界のことや取り扱う商品・サービスのことをよく知り、顧客を見つけて、売る、ファンを獲得する、新しい企画を出す、やり方を改善する、などを行います。
「Webでやるかリアルでやるかの違い」はあれど、やっていることが非常に近いんです。
営業をやっておくと「泥臭い仕事もやってくれそう」「結果を出してくれそう」と企業の期待が高まるのも事実。
営業経験があると有利です。
あとは、Web系専門職を目指すルートよりも、こちらの方が事前準備にかかる時間や採用ハードルの面ではるかに早く転職できる可能性が高いというメリットがあります。
僕も人材会社の法人営業を3年経験していますが、その時の業界知識や営業的な仕事への取組の姿勢がWebマーケターになった今も役に立っています。
Webマーケティング転職におすすめの転職サイト・転職エージェント

補足1:いきなり転職サイト・転職エージェントから応募するのはあり?
「知識・経験ゼロでいきなりWebマーケティング求人に応募する」というウルトラC技は、20代前半であれば可能性はなくもないですが、コロナ禍で企業が経験者採用重視のため、現在は可能性が低いです。
補足2:社内異動でWebマーケティング担当を目指すのはあり?
「社内異動でWebマーケティングができる部署に移る」という方法は会社によりますが、そもそもWebマーケの部署がない(僕の前職はこれ)、人が足りている、ポジションに空きはあるが人気で倍率が高いなどで、あまり期待できないかなと思います。
補足3:アルバイトから始めるのはあり?
「アルバイトからWebマーケティングを始める」という選択肢は、新卒インターンならありですが、仕事の裁量権が低かったり経験にならない定型業務だったり、雇用の安定面からおすすめしません。
補足4:クラウドソーシングで実績を積んでから転職するのはあり?
「クラウドソーシングで案件を取って実績を積んでからWebマーケターに転職する」という方法は、ジャンルや状況によってはありです。ただ、かなり時間がかかる可能性がある上に、定型作業・単純作業などの仕事の質が低く経験が積めない可能性もあるためあまりおすすめはしません。
Webマーケターになるには何から始めればいい?
Webマーケターになるには、独学やスクールで学習するのがいいです。
独学でWebマーケティングを学ぶ
独学でWebマーケティングを学ぶ方法を紹介します。
Webマーケティング本を読んで仕事内容を理解する
Webマーケティングの仕事をイメージするために、漫画で学べる入門書を始めに読むのがおすすめです。
- 沈黙のWebマーケティング:Webマーケティングの概要を掴める本
- 沈黙のWebライティング:SEOに強いWebライティングを学べる本
- マンガでわかるWebマーケティング:Webマーケティングのリアルな現場が分かるマンガ

eラーニング講座で学ぶ
eラーニング講座でWebマーケティングを勉強することができます。
- Googleデジタルワークショップ「デジタルマーケティングの基礎」:SEO、Web広告、分析方法、SNS、コンテンツマーケティング他について学習できる無料講座。
- Google アナリティクス アカデミー:Googleアナリティクスの基本操作について学習できる無料講座。
- ferretのWebマーケティング講座:SEO、広告、アプリ、SNS、サイト内改善、リピーター育成、分析・改善を学べる無料講座。
Udemyの動画で学ぶ
Udemyの動画は高品質なので、知識の深掘りをしたい人はぜひ使いましょう。

Webマーケティングスクールで学ぶ
「今すぐに転職したい」「お金が出せる」という人はWebマーケティングスクールを使うのが最短でWebマーケターになる方法です。
Webマーケティングスクールに通うなら転職保証付きや実績で選ぶと安心です。
- マケキャン by DMM.com ※転職率98% 転職保証付き
- WANNABE Academy ※転職率80%
- WEBMARKS ※就職サポート充実
- デジプロ
※手厚い転職サポート
- インターネット・アカデミー ※手厚い転職サポートと実績豊富
- TechAcademy
※受講生限定の転職サイトあり

僕が未経験からWebマーケターになった体験談
参考までに、僕が33歳でWebマーケターになった経験談をお話します。
Webマーケターを目指したきっかけ
僕は紆余曲折あって(転職回数が多いだけです...笑)、31歳のときに「Webを作る仕事がしたい」と思い異業種からWebディレクターになりました。
その後、2年間Webディレクターを経験してWeb制作の現場を一通り分かってきたときに、Webサイトを作るだけではなく集客やサイト改善などのWebマーケティングもやりたいと思ったのがWebマーケターを目指したきっかけです。
Webマーケターになるためにやったこと
Webマーケターになるからと特別に何かを始めたことはなく、「普段からやっていたことがそのままWebマーケターに繋がった」という感じです。
当時の僕がやっていたのが、Webディレクターになってから始めたブログ運営(1年半)と、Twitter、Webデザイン、コーディングです。
- ブログ運営:趣味・スキルアップのための特化ブログで1年半。100記事程度ライティング。現在は更新していません(非公開)。
- Twitter:ブログの更新通知、同じような趣味志向の人との交流。
- Webデザイン:サイトデザイン、バナー作り
- コーディング:HTML、CSS、JavaScript、PHP。WordPressのテーマ作り/カスタマイズ。
WebデザインとコーディングはWebディレクターをしながら「自分でも手を動かしてサイトを作りたい」と思っていたからです。
実際、1年間デザインとコーディングを独学して身につけて社内異動を申請。
2年目からはWebディレクター兼コーダーとして勤務しました。
1年間で通算300ページ以上はコーディングしたと思います。
当時の僕の勉強方法はシンプルに「やりたいことを都度ググる」「それでも分からなかったら周りの人に聞く」というものでした。
僕がWeb業界をおすすめする理由の1つに「クリエイティブな人/ポジティブな人が多い」というのがあるのですが、僕がいた現場もまさにそれで、同期も職場の人も気さくで親切な人が多かったので、「これがやりたいんですけど分からないので教えてください!」って聞いたら即レスしてくれる人達ばかりでしたね。
おかげで2年という期間で非常に多くのことを学ばせていただきました。
当時の転職活動
転職活動では「現役Webディレクター+Web制作スキル+ブログ経験」を強みとしてアピールしていました。
ブログの数値や自分で作ったページなどをポートフォリオにまとめて提出していましたね。
この時の求人探しに使った転職サイト・転職エージェントはGeekly、Green、ビズリーチの3つ。
「Geeklyもビズリーチも経験者向け転職サイト・エージェントじゃん」てツッコミが来そうですので補足すると、現役のWebディレクターとして転職が決まる半年くらい前から動き出しましたし、現職中に転職活動をしていたこと、ブログ経験も1年半あったこと、見せて恥ずかしくないレベルの特化ブログだったこと、などの理由から強気に転職活動をしていました。
結果は...書類選考もかなり通過するし、スカウトも来るし、大きな問題はなかったですよ(笑)
あとは、ビジネスSNSのWantedlyと知人紹介を使っていました。
複数社の面接を受けましたが、最終的には知人紹介の会社に決めました。
Webマーケティングに向いている人・向いていない人
Webマーケターに向いている人の特徴は次のとおりです。
- 人の行動や心理に興味がある
- 好奇心が旺盛
- 論理的に考えることが好き・得意
- 何かに没頭できる
- 数字が好き・強い
- 環境の変化を楽しめる・順応できる
- アイディアがどんどん思いつく
- 地道な作業でも粘り強くできる
- IT・Webサービス・SNSに興味がある・好き
- 成長意欲が高い・スキルアップしたい
- 流行・トレンドなど情報感度が高い
- 責任ある仕事・裁量権の大きい仕事をやりたい
- 主体的に動ける
- マルチタスクが得意
- 失敗も教訓だと思える
- 失敗したら原因を追求し改善する
- デスクワークが苦にならない
- 結果が出るまで追求できる
- 長い目で見て結果が出れば良い
- 仕事が忙しくても大丈夫
- 交渉が得意
- 常に挑戦していたい
- 勉強が好き
- 壁にぶつかった時はまずは自分で解決策を考える
- 人とのコミュニケーションが好き
- パソコンが好き・得意
- 仕事の評価は良いところも悪いところも具体的に知りたい
- エビデンスや正否を疑う癖がある
- プライドが低く間違いはきちんと謝罪する
- 将来性のある業界がいい
逆に、Webマーケターに向いていない人の特徴は上記の反対になります。
以下の記事にWebマーケティングに向いている人・向いてない人の特徴をまとめました。
適性診断も用意しましたのでやってみてください。

Webマーケターについてよくある質問
Webマーケターについてよくある質問を紹介します。
Webマーケティングは未経験だと厳しい?
結論から言うと、知識ゼロ・経験ゼロの「完全未経験」だとWebマーケティングは厳しいです。
何かしら個人レベルでWebマーケティングをやった経験や、そこでの成果が求められます。
以下の記事では、なぜ未経験からのWebマーケティング転職が厳しいのか、未経験からWebマーケティング転職するにはどうしたら良いのか、について解説しています。

Webマーケターの年収はどれくらい?
Webマーケターの年収は日本人の平均年収433万円(国税庁の民間給与実態統計調査)と比べて33万円〜81万円高いです。
Webマーケターを職種別に見たものがこちら。
- SEOコンサルタント:570万円
- Web広告運用:496万円
- SNS運用:491万円
詳しくはこちらの記事にまとめています。

Webマーケターの将来性ってあるの?
結論、Webマーケターは将来性があります。
理由は3つあります。
- Web広告市場が成長し続けている
- ECサイトはまだまだこれから伸びていく
- Webマーケターは人出不足で需要が高い
詳しくはこちらの記事にまとめました。

Webマーケティングやめとけ説って実際どうなの?
結論、Webマーケティングへの向き不向きは人によるし、会社の選び方が大事です。
そもそもWebマーケターに向いていないのにキラキラしたイメージでWebマーケターになったら、そりゃ大変ですよね。。
あとは、会社の社風とか労働環境でQOLはかなり変わります。

Webマーケティングの仕事は辛い・しんどい?
僕が感じるWebマーケティングの辛い・しんどい・きつい・大変という時がこちら。
- 結果が数字で求められる
- 地道な検証&改善の繰り返し
- 正解がなく、失敗することも多い
- 仕事量が多い
- 結果が出るまで時間がかかる
- 成果が出ない理由が分からない
- クライアントの期待が高すぎる
- 社内の理解を得られないときがある
- 常に勉強が必要なこと
- (会社による)残業が多くて激務

30代未経験でもWebマーケターになれる?
30代未経験でもWebマーケターになれます。
僕も33歳未経験でWebマーケターになりましたし、検索すれば未経験からWebマーケターになった人の多くの体験記(ブログ)やSNSが見つかります。

Webマーケティングの仕事は新卒や第二新卒でもできるの?
新卒や第二新卒でもWebマーケターになれます。
Webマーケターを目指している人は、まずはWebマーケティングを自分でやってみることが大事です。
【まとめ】未経験からWebマーケターになるには実践あるのみ
最後に、未経験からWebマーケターになる方法のまとめです。
- 個人でブログ/SNS/YouTubeを実践し、成果を出してからWebマーケターを目指す
- まずはWeb系専門職に就職・転職し、専門スキルをつけてからWebマーケターを目指す
- まずはWeb系営業職に就職・転職し、業界・営業経験を積んでからWebマーケターを目指す
Webマーケターは未経験からでも十分なれます。
そのためには実践あるのみ。
僕も応援していますのでがんばってください!
(補足)ベンチャー企業へのWebマーケティング転職についてはWebマーケターキリンのつぶやきさんが詳しくておすすめです。
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