社員が長く働いている会社がホワイト企業だと思うけど、じゃあ、平均勤続年数は何年あればホワイトなのか?・・・そんな疑問ありませんか?
結論。平均勤続年数は全国平均の12.3年以上あればホワイトの目安です。ただし、自分にとってホワイトかどうかは平均勤続年数以外の要素も含めて判断することが重要です。
今回は、5回転職した僕が、ホワイトな平均勤続年数の目安から、調べ方、見るときの注意点までまとめました。
平均勤続年数は何年あればホワイトの目安?
結論。平均勤続年数が12.3年以上あればホワイトの目安です。
なぜなら平均勤続年数12.3年というのは全国平均値だから。
平均勤続年数は業界ごと、企業規模ごとに変わってくるので、以下で確認しておきましょう。
日本の平均勤続年数
1. 全国の平均勤続年数
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」のデータで、全国の平均勤続年数は以下のとおりです。
●全国の平均勤続年数
12.3年
2. 業界別の平均勤続年数
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」のデータで、業界別の平均勤続年数は以下のとおりです。
●業界別の平均勤続年数
鉱業、採石業、砂利採取業 14.2年
建設業 12.8年
製造業 14.8年
電気・ガス・熱供給・水道業 18.6年
情報通信業 12.0年
運輸業、郵便業 12.7年
卸売業、小売業 13.8年
金融業、保険業 13.9年
不動産業、物品賃貸業 10.4年
学術研究、専門・技術サービス業 12.1年
宿泊業、飲食サービス業 10.0年
生活関連サービス業、娯楽業 10.5年
教育、学習支援業 11.4年
医療、福祉 9.1年
複合サービス事業 16.3年
その他サービス業 9.1年
3. 企業規模別の平均勤続年数
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」のデータで、企業規模別の平均勤続年数は以下のとおりです。
●企業規模別の平均勤続年数
1000人以上 13.9年
100~999人 12.0年
10~99人 11.1年
企業規模が大きくなるほど平均勤続年数も長くなっています。
平均勤続年数だけじゃ自分にとってホワイトか判断できない
平均勤続年数が長ければホワイトで、短かいとブラック、と単純にはならない点に注意。
僕も新卒の時にとにかく平均勤続年数にこだわって就活をして、平均勤続年数15年以上の大手食品メーカーに入社しましたが、配属ガチャに外れて2年半で辞めました。自分にとってホワイトに働けるかどうかは勤続年数以外の要素も大きく関わっているということを身をもって体験しました。
平均勤続年数が低い=ブラックとならないケース
平均勤続年数が低い=ブラックとならないことに注意しましょう。
まず、ベンチャー企業、企業合併した会社、ホールディングス化した会社 などは必然的に勤続年数が短くなるから。
なので、平均勤続年数を見るときは企業の設立年度も合わせて確認しましょう。
また、人材業界やコンサル業界、IT業界、クリエイティブ業界など、業界柄、転職してキャリアアップしたり、フリーランスになる・起業するなどのキャリアプランが当たり前の業界では平均勤続年数が短くなります。
なので、業界内でのキャリアパスを調べておくと良いです。
人材業界最大手のリクルートのように起業・独立を推奨しているパターンもあります。
リクルートの平均勤続年数は5年程度です。元リクルートの起業家、経営者が多いのも納得ですね。
なので、平均勤続年数はあくまで目安として、業界や会社の特徴を合わせてチェック必須です!
企業ごとの平均勤続年数の調べ方
就職四季報
まずは定番。就職四季報で勤続年数を調べることができます。
就職四季報には総合版と、優良・中堅企業版、女子版の3種類あるので状況に合わせて使いましょう。
EDINET
有価証券報告書が一覧で検索できるEDINETを使えば、上場企業の平均勤続年数を調べることができます。
EDINETで平均勤続年数を調べる手順は以下のとおりです。
①TOPページで企業名で検索
②最新の有価証券報告書を開く
③従業員の状況 > 提出会社の状況 > 平均勤続年数(年)
※非上場企業についてはその他の方法を試しましょう。
新卒ナビサイト
新卒ナビサイトのリクナビやマイナビを見れば平均勤続年数がわかります。
①リクナビの場合
企業ページ > 採用情報 > 職場情報 > 平均勤続年数
②マイナビの場合
企業ページ > 会社概要 > 働き方データ > 平均勤続年数
※非公開の企業もあり
「会社名 平均勤続年数」でググる
「会社名 平均勤続年数」とググることで平均勤続年数が出てくることがあります。
→新聞やニュース、ネット記事などで見つかる可能性あり。
ただ、口コミサイトや掲示板、SNSの情報だけだと信憑性が低いので、出典元がある情報を参考にした方が良いです。
転職エージェントに聞く
転職エージェントに求人掲載している企業については、転職エージェント側で平均勤続年数のデータを把握している場合があります。
企業に直接聞く
面接の逆質問時などで企業に直接聞く方法です。
聞き方としては、たとえば、「御社で長く働きたいと思っているのですが、みなさんの勤続年数はどれくらいですか?」といったの聞き方をすれば良いです。
まとめ:その他の要素も含めて転職判断しよう!
あらためてこの記事の結論です。平均勤続年数は全国平均の12.3年以上あればホワイトの目安です。ただし、自分にとってホワイトかどうかは平均勤続年数以外の要素も含めて判断することが重要です。
企業選びで失敗しないために、転職会議などを使って口コミもチェックしておきましょう。
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