「職場がブラックで辞めた(辞めたい)けど、面接でどう伝えればいいか分からない…」
そんな悩みありませんか?
実は、退職理由・転職理由でブラック企業を辞めた(辞める)時は、ストレートに「ブラックだから辞めました(辞めたいです)」と伝えると落ちます。
僕は20代で2回ブラック企業に入社してしまい、いずれも短期で辞めたのですが、ブラック企業退職後の転職活動では書類選考が殆ど通らず、また、1次面接に呼ばれても、1時間丸々退職理由について問い詰められた挙句落ちる…なんてことを繰り返してきました。
・・・ひたすら書類選考と面接対策を繰り返した中で、悪かった伝え方と良かった伝え方が分かりました。
ブラック企業経験者だからこその上手い退職理由の伝え方、ブラック企業経験者だからこそオリジナルになる志望動機の伝え方があったんです。
言い回しを変えてからの選考通過率が倍以上に跳ね上がりました。
この記事では、そんなブラック企業を2社経験した僕がたどり着いた、転職活動でのブラック企業の上手い退職理由、そして、志望動機の伝え方を紹介します。
ブラック企業の退職理由の伝え方でNGだった例
まずは、ブラック企業の退職理由の伝え方のNGパターンを共有します・・!
ブラック企業の退職理由の伝え方のNG例がこちらです↓
「(ストレートに)ブラック企業だったため」
「求人票には残業少なめと書いていたが、実際は残業が月100時間もあったため」
「口頭連絡・電話が禁止の社風が合わなかったため」
「上司からパワハラを受けていたため」
「パワハラを受けて、体調不良や、精神的に辛かったため」
上記は、僕がいたブラック企業での勤務中に実際に起こったことで、これらが原因で短期離職したホンネの理由です。
当時の僕は短期離職をしていた(連続していた)ため、生半可な退職理由だと余計に噓臭くなるので、直球勝負をしていました。自分的にはありえない会社で、やむを得ない状況だったし、同情してくれるだろう・・・と。
結果・・・考え方が甘かったです。確かに、同情してくれる会社はありました。でも、体感1割なかったです。9割の会社から退職理由の厳しい指摘、圧迫面接、説教を受けました。。
「なぜか?」
それは、退職理由が抽象的で具体性がなかったこと、企業批判に聞こえたこと、健康面の不安、ネガティブ思考な人物などの懸念を抱かれる表現だったからです。
また、よくあるパワハラ、セクハラ、モラハラ、無視された、いじめられた、などのハラスメントや人間関係上の理由は言わない方が無難。
「その程度でハラスメントと言われては困る」「うちでもあり得ることだし・・・」みたいにネガティブに捉えられる可能性があるからです。
会社によって受け取り方が変わるので諸刃の剣なことに注意しましょう。
では、どうすればいいか?というと、次のようになります。
ブラック企業の退職理由の伝え方のOK例
面接でブラック企業の退職理由の伝え方のOKパターンは以下でした。
「コミュニケーションがメール中心の仕事の進め方が自分に合わなかったため」
「残業時間が100時間近くあり、体力的に長く続けられないと思ったため」
まず、ブラック企業という抽象的な表現は、企業担当者に伝わらない、かつ、ネガティブな気分にさせると思い、やめました。
また、会社、環境、他人のせいにするのではなく、「あくまで、そのような環境が自分には合わなかった」と自責で伝わるようにしました。
体調不良や精神的に参っていたなど、「今も心身の健康状態が悪い可能性を連想させる」、ネガティブな表現も排除しました。体力的なきつさで伝えたのが無難で良かったんだと思います。
→その結果、僕はこの表現に変えてからは、選考通過率が各段に上がりました。
少し気を付けるだけで、少し言い方を工夫するだけで、同じ内容でも相手の受け取り方は大きく変わることが分かりました。
ブラック企業の退職理由は無理にポジティブ変換しなくて良い
退職理由はポジティブに、が常識です。
ただし、ブラック企業の退職理由はポジティブに変換しなくても良いです。
なぜなら、前向きな要素がないのに無理やりポジティブに言おうとすると嘘臭くなるから。
僕の時みたいに、既に退職済みだったり、3か月とか半年とかの短期離職をしていると尚更嘘臭くなってしまいます。
それよりも、過酷な環境でやむを得なかったんだな、と共感してもらった方が得です。
ブラック企業の退職理由は言える範囲で具体的に+反省点+対策を伝える
ブラック企業の退職理由は言える範囲で具体的に、そして、反省点と対策を伝えましょう。
たとえば、「サービス残業が100時間以上あって、体力的に長く続けられないと思い退職しました。ただ、事前にもっと企業研究したり、入社後も続けられる努力が足りなかったと反省しています。今回の転職では反省点を活かして、事前の企業研究をしっかりしています。」のように伝えれば良いです。
こうすることで、「サビ残100時間なら仕方ないな」という共感と、「そのような状況でも自己責任だと思える人なんだな」という誠実さを伝えることができます。
僕の当時のブラック企業の退職理由の伝え方
僕の2回のブラック企業の退職理由のホンネと面接時の伝え方を紹介します。
20代の当時、僕はこれで上手くいきました。
ブラック企業その1の退職理由
ホンネ:サービス残業100時間以上、仕事を教えてもらえなかった、仕事でサポートしてくれない環境、電話な対面でのやりとりはログが残らならいからと基本禁止のメール文化の会社、監視カメラで常に行動を監視されていたのが気持ち悪かった。
面接時:残業と休日労働で100時間以上あって、体力的に長く続けられないと思った。また、メールでコミュニケーションを取る仕事のやり方が合わなかった。
ブラック企業その2の退職理由
ホンネ:残業時間60時間以上、上司のパワハラ、モラハラ、上司のワンマンさに職場がみんな萎縮していた、社員が疲れ切っていて雰囲気が悪かった。
面接時:研修後すぐに残業時間が60時間以上になり、体力的に長く続けられないと思った。
ブラック企業の退職理由の伝え方の例文
2社連続でブラック企業を辞めた後の退職理由の実際の伝え方がこちら↓
「1社目の退職理由は、残業と休日労働で100時間以上あって、体力的に長く続けられないと思ったからです。また、メールでコミュニケーションを取る仕事のやり方が合わなかったです。2社目の退職理由は研修後すぐに残業時間が60時間以上になり、体力的に長く続けられないと思いました。とは言え、入社前に会社のことをもっと調べるべきだったし、入社後ももっと続ける努力をするべきだった点を反省しています。今回の転職では、企業研究をしっかりして、人を大切にする会社、という基準で選んでいます。」
さらりとこれだけです。
退職理由なんて延々と長く話す必要はないので、さっさと納得してもらって、やりたいことや応募企業で働きたい理由など、未来にフォーカスしたポジティブな面接にするのがコツです。
ブラック企業の退職理由の伝え方で悩んだ時には、ぜひ取り入れてみてください!