Webディレクターやめとけ説は本当か?僕の経験から解説

「Webディレクターはやめとけ」

巷ではいろんなWebディレクターやめとけ説が出回っていますが、実際どうなのか?

客先常駐2社、事業会社1社とこれまで合計3社でWebディレクターを経験してきた現役Webディレクターの僕が答えます。

仕事が忙しい/残業が多いからやめとけ説

半分本当で、半分間違い。

担当する案件や時期によって変わります。

あとは、制作会社か事業会社かの違いも大きいです。

僕は制作会社2社、事業会社1社を経験していますが、制作会社だと残業時間は15時間~60時間オーバーは普通。

一方、事業会社だと5~10時間程度です。

ノルマがきついからやめとけ説

半分本当で、半分間違い。

ノルマがある会社とノルマがない会社があるからです。

僕がいた制作会社を例に挙げると、月間工数120時間がノルマでした。

たとえば、LP1ページを作るのに必要なWebディレクションの時間が、ワイヤーフレーム作成2時間、デザインチェック1時間、コーディングチェック2時間、日程など諸々の調整で3時間と合計8時間といったように標準工数があって、それを全て足して月間120時間分こなしてね、というノルマです。

Webディレクションだけだと工数を達成できない場合は、デザインとコーディング、アクセス解析のレポート作成をする、などをして工数分の作業を行います。

残業しないと達成できない月もあり、結構プレッシャーです。

一方で、ノルマがない会社もあります。

案件が入ったら空いてるWebディレクターが担当する、業務量を調整して案件を振り分ける、といった場合です。

会社によって当たり外れがあります。

責任が重いからやめとけ説

これもケースバイケース。

たしかに世の中に公開するWebコンテンツを作る上で、品質、情報の正確性、納期を守って仕上げる仕事なので責任は重いです。

ECサイトの金額の表記ミスでお客さんから金額分請求されたということも耳にします。

また、案件ごとに予算があるので、予算を超えないように人数や工数削減をする折衝力が必要です。

要は、ビジネスとして当たり前のことを理解してできれば問題ないことがほとんどです。

大きなプロジェクトを動かして世に出すことがWebディレクターのやりがいでもあるので、そこをどう捉えるか、その人次第だと思います。

作業ミス、炎上するとつらいからやめとけ説

半分本当で、半分間違い。

作業ミス、炎上したらそりゃツライので本当。

ただ、ミスをしないための工夫をしたり、ミスをした後の挽回策をどう取るかのほうが大事だったりします。

トラブル後の真摯な対応で信頼して仕事をもっとくれたり、最後は感謝してもらえることもあります。

ここもWebディレクターの責任の大きさと似たところがありますが、困難に向き合えるか・乗り越えられるかというその人次第な部分だと思います。

クライアントがワガママだとしんどいからやめとけ説

たまに本当。

僕の場合はWebディレクター3社で10社以上の企業を中~長期で担当してきましたが、ワガママ言われたのは1社だけ。

外れ率は10%です。

そのお客さんは理想が高くて、構成案で8稿まで直して、やっとデザイン、デザインもこだわりが強くて修正・修正・修正・・・。

普通なら1か月でできるものも、3か月かかったのはしんどかったですね。

ただ、作ったページから商品がめちゃ売れて、売上2%上がったらしいです。

後から感謝されました。

苦労した分、報われた思い出です。

営業担当が権力を握ってるとつらいからやめとけ説

ときどき本当。

僕の場合は大手の制作会社で、営業とWeb制作チームが分かれている場合に発生しました。

営業がノルマのために受注したいからと、とにかく安い金額・早い納期で受注したことがあります。

通常はスケジュールや必要な体制を想定した上で提案していく流れなのですが、この時は営業担当が権力を持って、独断で動いちゃったんですよね。

受注して意気揚々と「このスケジュールでこの予算で仕上げて」と。

当然無理ゲーすぎて社内で炎上しました(笑)

とはいえ受注したからにはお客さんに迷惑をかけられないと、最低限必要な人件費をかけて、制作チームは内製+必死に短納期で受けてくれる外注さんを探して、何とか納品。

計算する必要もなく赤字案件だったので、営業に赤字を計上。

それ以降、事前に相談してくれるようになりました(笑)

デザイナー/エンジニアとかみ合わないとつらいからやめとけ説

ときどき本当。

一緒に仕事をしていたデザイナー・エンジニアの方々は優秀なので、あまりこういう場面はなかったですが、一度だけありました。

クライアントのデザイン意図がデザイナーに伝わらず、何往復もしてお客さんに怒られた時です。

お客さんも何度も方針を変更していて、デザイナーのほうで何が最新の状態かを混乱していなかったところもありましたが、、。

このときは正しい用語、数字、イメージ図を使った具体的なコミュニケーションの大切さを痛感しました。

スキルアップを実感できないからやめとけ説

半分本当で、半分間違い。

仕事内容や本人の姿勢によります。

担当案件によってディレクションだけの現場、デザインやコーディング、ライティングなどのコンテンツ制作もやる現場があって、色々とできる現場だとかなりスキルがつきます。

あとは現場ではディレクションだけでも、個人的にマーケティングスキルを勉強して、仕事に反映するとか、ここは本人次第。

Webディレクターとして将来的にいろいろ経験していけるような環境を選ぶといいです。

大手は縦割りの分業制が多いので、中小の会社を選ぶと、広く、深い仕事をできると思います。

将来性がないからやめとけ説

間違い。

仕事もプライベートもWebで溢れている世の中で、どんどん新しいサービスやコンテンツが公開されています。

Webサイト、ブログ記事、動画、SNSを世に出していくにはそれを指揮・監督できる人が不可欠。

Webディレクターニーズは高いです。

※説明するまでもなく、クライアントやデザイナーから言われたことを取り次ぐだけの伝書鳩スタイルの仕事をしていたら没

有休が取りづらいからやめとけ説

たまに本当。

体制、時期によります。

複数人で案件を回していればいつでも取っていいよ、となりますし、納品日や繁忙期で人手が足りなくてどうしてもその日は休めない、ということもあります。

大手企業、事業会社だと有休を取りやすいです。

給料が安いからやめとけ説

半分本当、半分間違い。

WebディレクターはWeb系職種の中でも高年収です。

ただ、下請けの階層が深いWeb制作会社だと給料が安くなります。

Web業界は建築業界と似ていて、「依頼主」→一次請け→二次請け→三次請け…と発注されることが多いです。

各段階で利益が抜かれますので、下請けになればなるほど儲けが低くなります。→給料に反映されるので給料が安くなります。

ポイントはなるべくクライアント直案件を受けている会社や、発注する立場にある事業会社・自社案件を扱う事業会社/制作会社を選ぶことです。