「Webデザイナーの肩書が魅力的、カッコイイ」
「Webデザインの仕事は華やかで楽しそう」
「Webデザイナーは稼げそう」
そんなイメージでWebデザイナーになりたいと思っていませんか?
僕はWeb制作会社時代、そして現在も本業でWebデザインを担当しているので、Webデザイナーになりたい!という気持ちを大事にして欲しいと思っています。ただ、Webデザイナーは厳しい面もあるので、それも踏まえて目指して欲しいです。
今回はWebデザイナーになりたい人に確認してほしい6つのチェック項目を用意しました。一つずつ確認してみてください。
1. どんな仕事か理解してる?
Webデザイナーの仕事内容は以下です。
・お客さんやWebディレクターとの打ち合わせ
・デザインの設計書になるワイヤーフレームを作る
・Webデザインを作る(バナー、ホームページ、LP等)
・完成見本となるプロトタイプを作る
・プログラミングしてWebページを作る
・Webサイトの更新、運用
WebデザイナーはWebデザインが作れるかどうかの実力主義の世界であり、フォトショ等の画像編集ツールでデザイン画像を作るだけでなく、コードを書いてWebサイトを構築するまでが仕事です。特にコーディング(プログラミング)がネックになる人が多いので、この点は覚えておきましょう。とりあえず、拒否反応がなく、興味が持てれば大丈夫です。
また、デザインというある種の美的感覚・センス的なものやデザイントレンドへのアンテナも必要になるため、適性があるかも重要ポイントです。クリエイター適性を知るには、ミイダス(登録無料)のコンピテンシー診断を受けると分かります。
2. 楽な仕事と思ってない?
Webデザイナーは会社によっては残業時間が長く、特に制作会社勤務だと激務になりがちです。
なぜなら、Webデザイナーの仕事はクライアント中心に仕事が進むからです。
・スケジュールはクライアントが決めて、それに間に合うように作る必要がある
・クライアントの支給素材待ちで夜から仕事が始まることもザラ
・新商品・新サービス公開前の長時間制作が発生
・途中で方針変わって修正ラッシュで疲れる
・モンスタークライアントに当たると最悪
・上記を複数案件並行するのでハード
なので、Webデザイナーは体力勝負なところがある、ということを覚えておいてください。
3. 就職難易度は知ってる?
Webデザイナーは狭き門です。Webデザイナーは未経験OKの求人が極端に少なく、また、ライバルはデザインを勉強してきた強者達だからです。
狭き門な理由は以下の通り↓
・Webデザイナーはそもそも求人数が少ない
・美大やクリエイティブ系専門学校の出身者
・グラフィックデザイン出身者
・フリーランス歴の長いWebデザイナー
試しに転職サイトdodaで求人数を調べてみました(2024年4月18日時点)。
・クリエイティブ系全体の求人数:7150件
・Webデザイナー求人数913件(クリエイティブ系全体の13%)
・Webデザイナー未経験歓迎求人数72件(Webデザイナー求人の8%)
未経験OKのWebデザイナー求人の少なさがわかります。
4. 最低200時間勉強できる?
Webデザイナーになるために必要な学習時間の目安は160~200時間です(テックアカデミー Webデザインコースの学習時間より)。
講師付きで最も効率的に勉強したとして160〜200時間ということです。独学だとこれの倍の400時間は見ておく必要があります。
また、Webデザインはトレンドやプログラミング技術、使用するツールなどの進化がめちゃくちゃ早いので、Webデザイナーになってからも勉強し続ける必要があります。
5. 目的は年収アップ、稼ぐため?
残念ながらWebデザイナーはそこまで稼げる仕事ではありません。
dodaの平均年収ランキング2023年度版のデータで、Webデザイナーの平均年収は360万円です。
→全職種の平均年収414万円よりも54万円低い
→クリエイティブ系の平均年収383万円よりも23万円低い
副業、フリーランス案件についても、経験者がひしめき合う中、未経験からやりたい人が飽和しているので、案件単価が低く、数をこなせの世界。大きく稼げません。
6. キャリアプランは考えてる?
キャリアプランはよく考えておいたほうがいいです。
単にWebデザインができるだけだと、Webデザイナーは将来性が厳しいからです。
そもそも今はノーコードでWebデザイン知識がなくてもWebサイトが作れる時代で、WordPressのテーマやプラグインとか、ストアーズとかでホームページもLPもECサイトも作れる。そして、生成AIの進化も急速。
なので一生Webデザイナーをやっていくのはかなり厳しいかも。Webデザイナーの先のキャリアプランまで考えておきたいところです。