できるWebディレクターになるためには、できないWebディレクターの特徴を知ることが大事。
今回は元Webディレクターの僕が、「Webディレクターが使えないと言われる理由」をまとめました。
半面教師にして、必要とされるWebディレクターになりましょう!
Webディレクターが使えないと言われる理由
1. クライアントの言いなりになる
クライアントの言いなりになるWebディレクターは使えない。
現場の意見を聞かず、お客さんにばかり良い顔を見せて、現場に無理をさせるWebディレクターのことです。
納期、金額、クオリティ、修正回数など、制作陣から不満が噴出。
最悪、クリエイターが投げ出して案件がとん挫する、なんてことにもなりかねないです。
制作側のことも考えられるWebディレクターになりたいものです。
2. 現場の言いなりになる
現場の言いなりになったWebディレクターは使えない。
今度は逆のパターンです。
お客さんの要望を聞かず、現場側の都合で押し切るWebディレクターです。
現場の見方をしている点では社内の評価は良いかもしれません。
ただ、肝心のお客さんを満足させることができなければ、そもそも仕事の依頼が来なくなってしまいます。
スマートな調整ができるWebディレクターになりたいものです。
3. 横流しするだけの伝書鳩
伝書鳩なWebディレクターは使えない。
横流しするだけの「自分の意見がないWebディレクター」はマジで使えないので注意。
デザインやプログラミング、マーケティングなど、自分が詳しくないケース、また、忙し過ぎて考える時間がないケースでこのような伝書鳩Webディレクターが発生します。
Webの現場を指揮・管理するのがWebディレクターの仕事。
モノゴトの良し悪しや、判断ごとをビシッとできるWebディレクターになりたいものです。
4. 態度が横柄/誠実じゃない
態度が横柄/誠実じゃないWebディレクターは使えない。
もはや、人として論外でしょう。
ウェブについて詳しくないお客さんに対して上から目線で一方的に仕事を進めてしまい、出禁になったWebディレクターを知っています。
関係各所にくれぐれも失礼のないように。
誠実なWebディレクターになりましょう。
5. Webの知識がない
Webの知識がないWebディレクターは使えない。
もう少し詳しく言うと、Webに興味を持たない/向上心のないWebディレクターは使えないです。
Web制作現場の指揮官として、Webの知識は必要ですが、次々に新しい技術が登場するのがWebの世界。
Web制作からコンテンツ作り、マーケティングまで業務領域の広いWebの現場を全て把握することは困難です。
Webの基本をおさえた上で、目の前のプロジェクトに必要とされること、足りない部分を補いながら仕事を進められるWebディレクターになりたいものです。
6. 要件定義が雑
要件定義が雑なWebディレクターは使えない。
プロジェクトをスムーズに進める意識がないからです。
要件がふわっとしていて手探りの状態で制作が進むと、思わぬ修正や一からやり直すなど、プロジェクト進行に大幅に影響します。
修正回数が重なれば人件費も膨らみ、納期も遅れ、予算オーバーやリリースに間に合わないなどの問題も発生してしまいます。
始めの要件定義の段階で、お客さんの要望を引き出し、制作陣に具体的に指示ができる状態まで落とし込むのが大事。
スタートから丁寧な仕事ができるWebディレクターになりたいものです。
7. サイトの目的を理解していない
サイトの目的を理解していないWebディレクターは使えない。
Webは数ある集客・販売の手段の中の1つにすぎません。
大前提として、クライアントのビジネス課題を解決するためのWebサイトであることを忘れないことです。
そこを意識しておかないと、目的に合わないデザイン、ターゲットに刺さらないコンテンツが出来上がってしまいます。
サイトの本質を見失わないWebディレクターになりたいものです。
8. レスポンスが遅い
レスポンスが遅いWebディレクターは使えない。
レスが遅いWebディレクターは相手を不安にさせ、プロジェクトを停滞させます。
お客さんやクリエイターから催促が続いたり、返信が必要なメールに返信していないなどは避けるべきです。
回答に時間がかかるようなら一報を。
これはWebディレクターに関係なく、ビジネスの基本ですね。
まめにレスができるWebディレクターを目指しましょう。
9. 相手の意図を汲み取れない
お客さん、Webの作り手の意図を汲み取れないWebディレクターは使えない。
クライアントがやりたいことを具体化してあげる、クリエイターの意図補足してお客さんに伝えるなど、相手に必要なこと、欲しいと思うことを汲み取ることが大事です。
Web制作の現場では、「クライアントの言った通りに進めたのに違う方向に進んでしまった」「良いと思ったデザインが説明不足で修正指示が出てしまった」なんてことがザラにあります。
言葉をそのまま捉えるのではなく、相手が意図していることを汲み取ったコミュニケーションを取れると良いです。
相手の立場になって考えられるWebディレクターになりたいものです。
10. 方針がブレブレ
方針がブレブレなWebディレクターは使えない。
作っていく中で方針は都度、変わるもの。
ある意味避けられない部分でもあります。
ただ、正当な理由もなしに、方針をコロコロと変えすぎると、お客さんにもクリエイターにも愛想をつかされます。
Web制作プロジェクトを指揮して、みんなを正しい方向に導くのがWebディレクターの仕事だということを心得ておくことです。
11. スケジュールの見積もりが甘い
スケジュールの見積もりが甘いWebディレクターは使えない。
スケジュールの見積もりが甘くて、デザイナーやコーダーが連日深夜残業、休日出勤が続く、なんてのはもっての外。
現場が疲弊します。
お客さんの希望も聞きつつ、制作陣にも無理のないスケジュール調整ができるWebディレクターになりましょう。
12. 期日を決めない
期日を決めないWebディレクターは使えない。
これもスケジュール絡み。
たとえば「来週辺りにください」の「来週辺り」っていつですか?
制作スケジュールに余裕があれば良いですが、後の工程が大きくずれ込む可能性があります。
何月何日の何時か、タイトなスケジュールでは1時間の違いが命取りになります。
プロジェクトの納期から逆算して期日を決められるWebディレクターになりましょう。
13. 言われたことしかできない
言われたことしかできないWebディレクターは使えない。
これはWebディレクターに限らず、ですね。
言われたことはちゃんとやっているのに、お客さんは「何だこれだけか」とがっかりされることがあります。
こちらの提案やプラスアルファの何かを期待されているケースですね。
複数デザインを用意する、有益な補足情報も提供する、万が一に備えて別の案も考えておく、など先回りしておきましょう。
広い視野で先読みができるWebディレクターになりたいものです。
14. 「できない」とすぐ言う
お客さんから言われたことに対して「できない」とすぐ言うWebディレクターは使えない。
本当にできないこともあるかと思いますが、まずはできる方法を考えるクセをつけること。
できない場合の代替案を用意することも大事です。
あとは答えるタイミングが結構大事。
その場で頭ごなしにできないと言われたら誰だって気分が悪くなりますからね、、。
まずは会社に持ち帰って、良く検討してから回答する。
ビジネスの基本ですね。
何はともあれ、できる理由を考えられるWebディレクターになりたいものです。
15. 進捗を共有しない
進捗連絡がないWebディレクターは使えない。
現場では、色んな人とプロジェクトを進めます。
そして、多くの人が自分の出番はいつか?、今どうなっているのか?を知りたいものです。
タイトなスケジュール、後工程に渡す必要がある担当フェーズなどで特に気になります。
スケジュール表や、メールのCC、チームチャット、定例会など、常に最新のステータスが分かる状態にしておくのが鉄則です。
すべての関係者が現在地を迷うことなく把握できるように、プロジェクトを安定進行できるWebディレクターを目指しましょう。
16. 記録を残さない
記録を残さないWebディレクターは使えない。
サイトの仕様、納期、制作スケジュール、予算、企画のポイント、修正点など、決めごとは必ずテキストで記録を残しておきましょう。
これは、口頭での言った言わないトラブル、担当者以外が聞いていないトラブルを避けるための基本です。
メモ魔になるくらいのWebディレクターで丁度いいです。
まとめ:信頼されるWebディレクターになろう!
あらためてこの記事のまとめです。
Webディレクターが使えないと言われる理由
1. クライアントの言いなりになる
2. 現場の言いなりになる
3. 横流しするだけの伝書鳩
4. 態度が横柄/誠実じゃない
5. Webの知識がない
6. 要件定義が雑
7. サイトの目的を理解していない
8. レスポンスが遅い
9. 相手の意図を汲み取れない
10. 方針がブレブレ
11. スケジュールの見積もりが甘い
12. 期日を決めない
13. 言われたことしかできない
14. 「できない」とすぐ言う
15. 進捗を共有しない
16. 記録を残さない
今回紹介した使えないWebディレクターの特徴を反面教師にして、信頼されるWebディレクターを目指しましょう。
未経験からWebディレクターになる方法については以下の記事にまとめています。

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