Web業界の7大職種の仕事内容/必要スキル/年収/就職難易度

「Web業界にはどんな仕事があるのか?」

Web業界には「Web〇〇」と名のつく職種がたくさんあって、業界人でも「そんな呼び方するんだ」「で、何やってるんだっけ?」と説明に困ることがあるくらい。

今回はWeb業界を代表する7大職種をピックアップして、仕事内容・必要スキル・平均年収・未経験からの就職難易度について、公開データとWeb業界4年目の僕の経験からまとめました。

Web系の仕事に興味がある人、今Web系の仕事をしていて今後のキャリアや転職について考えている人の参考になれば嬉しいです。

目次

Web業界を代表する7つの職種

Web業界には多くの職種があって、細かく見ていくときりがないくらいあります。

中でも代表的なのは次の7職種。

  • Webデザイナー
  • Webエンジニア
  • Webディレクター
  • Webマーケター
  • Webプロデューサー
  • Webプランナー
  • Webライター

順番に説明します。

Webデザイナー

Web系の仕事と言えばまず思いつくのがWebデザイナー。

Webデザイナーはその名の通り、「Web」に関するデザインを作る仕事です。

仕事内容「Webサイトのデザインを作る」

WebデザイナーはWebサイトのデザインを作る仕事です。

具体的には、ホームページ、ランディングページ(LP)、ECサイト、ブログメディア、WebサービスなどのWebサイトのデザインを作ります。

Webサイトの構成図であるワイヤーフレーム、Webサイトの完成イメージであるデザインカンプ、Webサイトのコーディングまでを仕事にしていることが多いです。

(ワイヤーフレームはWebディレクターが作る、Webサイトのコーディングはフロントエンドエンジニア/コーダーが作る、という場合もあります)

また、Webサイト内のアイキャッチ画像やバナー、広告媒体ごとの広告画像、SNSやブログ向けの画像コンテンツなども作ります。

必要なスキル「Webデザイン」

Webデザイナーに必要なスキルはWebデザインスキルです。

デザイン全般の基礎知識や、Webデザイン特有の知識、デザインツールが使えること、コーディングスキルなどがあります。

  • デザイン全般の基礎知識
  • Web特有のデザイン知識:レスポンシブデザイン、リサイズなど
  • ツールの使用スキル:Adobe XD、Photoshop、Illustratorなど
  • コーディングスキル:HTML、CSS、JavaScriptなど

上級職は「UI・UXデザイナー」

Webデザイナーの上級職に「UI・UXデザイナー」があります。

UI・UXデザイナーはユーザーの使いやすさ・ユーザー体験まで含めたWebデザインを作る仕事です。

情報設計、配色、コントラスト、余白、配置、導線、視覚効果など、高いユーザー体験の実現を目指します。

平均年収「356万円」

Webデザイナーの平均年収は「356万円」です。

  • (参考)職種全体の平均年収「403万円」よりも低い
  • (参考)クリエイティブ系全体の平均年収「372万円」よりも低い

未経験からの就職難易度「★★★★・」

Webデザイナーへの就職難易度は星4としました。

Webデザインはネットや本、動画、スクールなど、学習環境が整っているため、比較的学習しやすい分野です。

ただ、完全未経験でWebデザイナーになるのは結構ハード。
Webデザイナーはデザインクオリティやコーディングスキルなど実力主義なのと、専門学校やデザイン専攻、グラフィックデザイナー出身者などのライバルが多いからです。

未経験からWebデザイナーになるなら事前学習はマスト。
どれだけ作品を作れるか、作品のクオリティをどれくらい高められるかにかかっています。
ポートフォリオを作り込むことを意識してサンプル制作をしていきましょう。

どうしてもWebデザイナーになりたい、でも、すぐには難しい、という場合は、一旦Web系職種に就いて、仕事をしながらWebデザインスキルをつけてキャリアチェンジする方法があります。

  • 完全未経験 → Webデザイナー
  • Webディレクター → Webデザイナー
  • フロントエンドエンジニア → Webデザイナー

Webエンジニア

WebエンジニアはWebサイト・Webサービスを作る仕事。

プログラミングをするのでプログラマー、コーダーと呼ばれることもあります。

(コーダーはHTMLやCSSでホームページを作る人、という意味で使われることもあります)

仕事内容「Webサイト・Webシステムを作る」

Webエンジニアの仕事内容はWebサイトやWebシステムを作ることです。

HTML、CSS、JavaScript、PHP、Ruby、Javaなどのプログラミング言語を使ってプログラムを書く仕事です。

このとき、Webサイトの見える部分を作る人を「フロントエンドエンジニア」、Webサイトの裏側のシステムを作る人を「バックエンドエンジニア/プログラマー」と呼び分けることがあります。
フロントエンドとバックエンドのどちらも作る人は「フルスタックエンジニア」とも。

また、フロントエンドを担当する人の中でも、HTML、CSS(、JavaScript)などのプログラミング言語を扱い、システム開発を含まないホームページやLPなどを作る人をコーダーと呼ぶことがあります。

※HTML、CSSを正確に呼ぶ際はプログラミング言語ではなくマークアップ言語と呼ばれます。

必要なスキル「プログラミング」

Webエンジニアに必要なスキルはズバリ、プログラミングスキルです。

フロントエンドエンジニアかバックエンドエンジニアかで主に使うプログラミング言語が違ったり、作るサイトやサービスによって使うプログラミング言語が変わってきます。

フロントエンド、バックエンドで代表的なプログラミングは次の通りです。

  • フロントエンドで使うプログラミング言語:HTML、CSS、JavaScriptなど
  • バックエンドで使うプログラミング言語:PHP、Ruby、Java、Python、JavaScriptなど

平均年収「413万円」

Webエンジニアの平均年収は「413万円」です。
(Webサービスエンジニアを参照)

  • (参考)職種全体の平均年収「403万円」よりも高い
  • (参考)クリエイティブ系全体の平均年収「372万円」よりも高い

未経験からの就職難易度「★★★★・」

Webエンジニアへの就職難易度は星4にしました。

プログラミングを学べるサイトや本、スクールなどは多くあり、学習を始めやすい環境にあります。

ただ、プログラミングの概念の理解や英語の文法のような書き方のルールを覚える必要があるため、向き・不向きが現れる職種です。

そして実力主義。
大学や専門学校でプログラミング専攻してきた人たちがライバルになるので、未経験からWebエンジニアになるには相応の勉強が必要なことは覚悟しておきましょう。

Webエンジニアは実力勝負の世界なので、未経験から転職するなら成果物の提出はマストと思っておいた方がいいです。

未経験からフロントエンド/バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニアからバックエンドエンジニアを目指す、また、その逆、などのキャリアパスがよくあるケースです。

  • 完全未経験 → フロントエンドエンジニア
  • 完全未経験 → バックエンドエンジニア
  • フロントエンドエンジニア → バックエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア → フロントエンドエンジニア

Webディレクター

WebディレクターはWeb制作の現場監督です。

仕事内容「Web制作現場の監督」

WebディレクターはWebデザイナーやWebエンジニアとチームを組んで、クライアント窓口となり、予算・納期・人材・品質などを総合的に管理する仕事です。

  • クライアントの窓口
  • サイトの要件定義
  • 予算・納期・人の管理
  • 制作進行管理
  • 品質管理 など

必要なスキル「Webディレクション」

Webディレクターに必要なスキルは、Webディレクションスキルです。

クライアントの要望をかみ砕き、WebデザイナーやWebエンジニアに指示を出し、品質の良し悪しが判断できること。
また、打合せや進捗管理、予算の交渉などもメインの仕事になるため、折衝力が必要です。

平均年収「448万円」

Webディレクターの平均年収は「448万円」です。
(Webプロデューサー/ディレクターを参照)

  • (参考)職種全体の平均年収「403万円」よりも高い
  • (参考)クリエイティブ系全体の平均年収「372万円」よりも高い

未経験からの就職難易度「★★★・・」

Webディレクターへの転職難易度は星3としました。

星3の理由は、WebディレクターはWeb業界の経験がなくても、折衝力や調整力・コミュニケーション能力などのヒューマンスキルがかなり重要であり、Web業界自体、完全未経験でも十分活躍できるからです。

業界未経験の場合はWebディレクターアシスタントとして一定期間務めてから、Webディレクターデビューする流れが多いです。

  • 完全未経験 → Webディレクターアシスタント → Webディレクター

特に顧客折衝・調整・売上管理・納期管理などをしてきた営業経験者は有利だと思います。

実際僕もWebディレクターになる前は法人営業をしていましたし、同期の8割は営業出身者でした。

未経験からWebディレクターになる方法についてこちらの記事にまとめています。

【経験談】未経験からWebディレクターになるための勉強法
未経験からWebディレクターになるための勉強法を徹底解説します。現役Webディレクターの僕の経験談も紹介。Webディレクターになりたい人は必見です!

Webマーケター

WebマーケターはWebを使ってビジネス貢献する仕事です。

仕事内容「Webで売上/集客/ブランディング」

Webマーケターの仕事はあらゆるWebを使って自社/クライアントのビジネスに貢献する仕事です。

SEO対策、広告、SNS、LP企画、サイト改善、メールなどのWeb手段を使って、自社/クライアントの売上・集客・ブランディングのサポートをします。

会社によってはSEO専門のWebマーケター、広告運用専門のWebマーケター、SNS運用専門のWebマーケターのように、分野ごとに特化したWebマーケターがいる場合もあります。

必要なスキル「Webマーケティング」

Webマーケターに必要なスキルはWebマーケティングスキルです。

使うWebの手段ごとに必要なスキルが異なります。

例えば次のようなスキルが必要です。

  • SEO対策
  • 広告運用
  • SNS運用
  • アクセス解析
  • メールマーケティング など

平均年収「466万円」

Webマーケターの平均年収は「466万円」です。
(マーケティングを参照)

  • (参考)職種全体の平均年収「403万円」よりも高い
  • (参考)クリエイティブ系全体の平均年収「372万円」よりも高い

未経験からの就職難易度「★★★・・」

Webマーケターへの就職難易度は星3としました。

理由は、未経験OKのWebマーケティング求人が多く、ブログやSNSなど何かしらの投稿経験があればWebマーケターに転職できるからです。

(もちろん、検索1位を取った、月間●万PV取れた、Twitterで●リツイートしたなど、実績があったほうが有利)

Webライター、Webデザイナー、Webディレクターなど、Web業界経験者なら比較的転職もスムーズです。

  • 完全未経験 → Webマーケター
  • Web系職種 → Webマーケター

僕もWebディレクターからWebマーケターになりました。

未経験からWebマーケターになる方法についてはこちらの記事で紹介しています。

Webマーケティングを【独学】するのにおすすめの勉強方法
「Webマーケティングを独学したい」今回はそんな方に向けてWebマーケティングを独学するのにおすすめの勉強方法をまとめました。

Webプロデューサー

WebプロデューサーはWeb制作全体の責任者。

Webディレクターをまとめたり、事業部全体を見る仕事です。

仕事内容「Web事業全体の責任者」

WebプロデューサーはWeb事業全体の責任者的なポジションです。

部門全体の方針や売上計画・人材育成など経営層に近い立場の仕事です。

個別のプロジェクトごとにWebディレクターがいて、それらのWebディレクターを統括する立場、なイメージでしょうか。

Webプロデューサー
 ∟ Webディレクター1
 ∟ Webディレクター2
 ∟ Webディレクター3

必要なスキル「マネジメント」

Webプロデューサーに必要なスキルはマネジメントスキルです。

Webプロデューサーは人・プロジェクト・お金などを管理する経営的ポジションだからです。

平均年収「448万円」

Webプロデューサーの平均年収は「448万円」です。
(Webプロデューサー/ディレクターを参照)

  • (参考)職種全体の平均年収「403万円」よりも高い
  • (参考)クリエイティブ系全体の平均年収「372万円」よりも高い

未経験からの就職難易度「★★★★★」

Webプロデューサーへの就職難易度は星5としました。

理由は、Webプロデューサーは広いWeb知識とマネジメントスキルが求められるため難易度が高く、未経験からいきなりWebプロデューサーになるケースは稀だからです。

Webディレクターからキャリアアップするのが一般的。
また、Web制作、Web広告、Webマーケティング、Web編集者など、何らかのWeb系職種を経験してから転職するルートなどが通常ルートです。

  • 完全未経験 → 難しい
  • Webディレクター → Webプロデューサー
  • Web系職種 → Webプロデューサー

Webプランナー

WebプランナーはWebサイトを企画する仕事です。

仕事内容「Webサイトを企画する」

WebプランナーはWebサイトを企画する仕事です。

Webサイトの立ち上げやリニューアルなどの際にWebサイト(Webサイト運営)を企画する仕事です。

クライアントの叶えたいことに対して、Webサイトをどう活用するか、どう運用・マーケティングしていくのかを企画・運営設計する仕事。

WebディレクターやWebデザイナー、Webエンジニア、Webマーケターなどと打合せしながらWebサイトの最適なプランニングをします。

提案書の作成やコンペに参加するなど、企画・プレゼンする機会も多いです。

必要なスキル「Web企画力」

Webプランナーに必要なスキルはWeb企画力です。

競合調査、デザインのトレンド、サイト設計、サイトの運用設計などのスキルが必要になります。

平均年収「448万円(推定値)」

Webプランナーの平均年収はdodaのデータに記載はなかったのですが、職種の位置づけ的にWebプロデューサーやWebディレクターと同じ「448万円」と考えてみます。

  • (参考)職種全体の平均年収「403万円」よりも高い
  • (参考)クリエイティブ系全体の平均年収「372万円」よりも高い

未経験からの就職難易度「★★★★★」

Webプランナーへの就職難易度は星5としました。

理由としては、高いWeb知識と企画力が求められるため難易度が高く、未経験だと転職が厳しいからです。

WebディレクターやWebマーケターなどのWeb系企画職からのキャリアパスとしてWebプランナーがある、というイメージです。

  • 完全未経験 → 難しい
  • Webディレクター → Webプランナー
  • Webマーケター → Webプランナー

Webライター

WebライターはWebサイトの文章を作る仕事です。

仕事内容「Web上の記事コンテンツを作る」

Webライターの仕事で一番イメージしやすいのがブログ記事です。

企業のオウンドメディアに掲載する記事コンテンツを作る仕事。

その他、Webサイトやランディングページ、SNSの原稿作成を行います。

必要なスキル「Webライティング」

Webライターに必要なスキルはWebライティングスキルです。

WebライターはWeb媒体に合ったライティング力、セールスライティング力などが必要な仕事です。

Web特有のキーワードやSEO対策を意識した記事設計。
メディアのテイストに合わせた文章作り。
LPなど商品やサービスを購入してもらうための文章術などが求められます。

上級職「Web編集者」

Webライターの上級職として「Web編集者」があります。

Webライターが自分でWebライティングをするのに対して、Web編集者はコンテンツ設計・校正・編集を行う仕事。
Webライターに仕事を依頼したり、コンテンツ制作の進行管理、校正・フィードバック・公開などを行います。

平均年収「349万円」

Webライターの平均年収は「349万円」です。
(Web編集/Webコンテンツ企画を参照)

  • (参考)職種全体の平均年収「403万円」よりも低い
  • (参考)クリエイティブ系全体の平均年収「372万円」よりも低い

未経験からの就職難易度「★★★・・」

Webライターへの就職難易度は星3としました。

理由は、論理的思考力や、分かりやすい文章の書き方、図表などをまとめる力などがあって、普段からブログやSNSで文章を書いている人なら比較的スムーズに転職できるからです。

  • 完全未経験 → Webライター

もちろん、読者目線の文章作成能力、SEO対策など集客も意識したWebライティングができる力が求められます。

Web系職種の違いを解説

「Web系はどれも似ていて違いがよくわからないよ」という方も多いと思いますので、代表的な分かりづらい職種の違いをまとめてみます。

WebデザイナーとWebディレクターの違い

WebデザイナーはWebデザインを作る人、WebディレクターはWebの現場を仕切る人。

  • Webデザイナー:Webデザインを作る、コーディングする
  • Webディレクター:企画・予算・メンバー・日程・品質を管理する

(会社によっては、WebデザイナーのWebデザインを作る作業と、コーディング作業を分けて、Webデザイナー・コーダーと呼びます)

Webデザイナーとコーダーの違い

WebデザイナーはWebデザインを作る人、コーダーはWebページをコーディングする人です。

  • Webデザイナー:Webデザインを作る
  • コーダー:HTML、CSS、JavaScriptでコードを書く

(会社によってはコーダーがいなくて、Webデザイナーがコードまで書くことも多いです)

コーダーとフロントエンドエンジニアの違い

コーダーはシステム開発を含まないフロントエンドのコードを書く人、フロントエンドエンジニアはフロントエンドのシステム開発をする人。

  • コーダー:HTML、CSS、JavaScriptでコードを書く(システム開発を含まない)
  • フロントエンドエンジニア:HTML、CSS、JavaScriptなどでコードを書く(システム開発を含む)

会社によってはコーダー=フロントエンドエンジニアの意味で使われます。
また、フロントエンドエンジニアがPHP、Ruby、Javaなどの言語を用いてサーバーやDBなどのバックエンド開発をすることもあります。

(フロントエンド=ユーザーに見える部分)
(バックエンド=ユーザーの目に見えないサーバー、DB部分)

WebディレクターとWebマーケターの違い

WebディレクターはWebサイトを作る指揮官、WebマーケターはWebサイトへの集客・売上げアップ・ブランディングを考える人。

  • Webディレクター:Webサイトを作る指揮官
  • Webマーケター:Webの集客・売上げアップ・ブランディングを考える人

(会社によってはWebディレクターがWebマーケティングまで担当する場合もあります)

WebディレクターとWebプロデューサーの違い

WebディレクターはWeb制作の現場監督、WebプロデューサーはWeb事業全体の責任者。

  • Webディレクター:Web制作の指揮・進行管理を行う
  • Webプロデューサー:Web制作事業全体の責任者。Webディレクターのマネジメントも行う。

(会社によってはWebプロデューサーがいなくて、Webディレクター1人で対応します)

WebディレクターとWebプランナーの違い

WebディレクターはWeb制作全体の監督、WebプランナーはWebの企画部分に特化した人。

  • Webディレクター:企画〜提案〜制作〜納品〜運用まで、Web制作全体を監督
  • Webプランナー:企画〜提案に特化

(会社によってはWebプランナーがいなくて、Webディレクター1人で対応します)

以上、僕の独断と偏見によるWeb系職種紹介でした。

感想・ご意見お待ちしてます!