今回は、現役マーケターの僕が、「Webマーケティングはやめとけ」「Webマーケティングは後悔する」と言われる理由と実際どうなのか?を詳しく紹介します。
「Webマーケティングはやめとけ」と言われる理由と実際どうなのか
1. 専門知識・スキルを覚えるのが大変
「Webマーケティングはやめとけ」と言われる1つ目の理由は、専門知識・スキルを覚えるのが大変だから。
確かに、SEOも広告運用もSNSも、専門用語ばかりだし、専門知識とスキルが求められます。
でも、僕は新しい考え方や手法を知る度に発見があって楽しいです。実務では全て暗記する必要はないし、自分の得意分野を伸ばす、という仕事の仕方もできるので、Webマーケティングに興味があって、都度調べながら仕事ができれば問題ないです。
2. 地味だし地道な作業が多い
「Webマーケティングはやめとけ」と言われる2つ目の理由は、地味だし地道な作業が多いから。
データ集計、考察を考える、原稿チェック、デザインチェック、リンク確認、Web更新、キーワード調査、サイト設計、競合サイトを1ページずつ見ていく・・・などなど、地味・地道な作業が多いのは本当です。
僕は1つずつ戦略を練ったり、前進していく感覚、タスクがクリアできている感覚が楽しいです。コツコツタイプの人には向いていると思います。
3. 時代の変化・最新情報についていく必要がある
「Webマーケティングはやめとけ」と言われる3つ目の理由は、時代の変化・最新情報についていく必要があるから。
新しいマーケティング手法、Googleのアルゴリズムのアップデート、Webマーケツールのアップデート、デザインの流行り、世の中のトレンドなど、Webマーケティングは時代の変化や、早い業界の変化についていく必要があります。
そんなWebマーケティングは、新しい知見を広げたい人にピッタリです。実務では、全て最新のやり方をする必要はなく、時代に左右されない人間心理や、マーケティングメソッドなどコアな部分を押さえておけば大丈夫なことが多いので、そんなに構えなくて大丈夫です。
4. 正解がない中挑戦するのがしんどい
「Webマーケティングはやめとけ」と言われる4つ目の理由は、正解がない中挑戦するのがしんどいから。
Webマーケティングに正解はないです。他社の成功パターンを試しても上手くいかないことも多い。なぜなら、業界や会社の規模、社風、持っている商品やサービスの強み、使える予算、人的リソース、始めるタイミング・時代など、色々違うから。一見「正解に見えるだけ」で、実際やってみないとどうなるか分からないことも多いんです。
Webマーケティングは、目標を達成するために「成功パターン」をひたすら探る仕事です。戦略を考えて&実行&改善のトライアンドエラーを楽しめる人に向いています。
5. 数字のプレッシャーが厳しい
「Webマーケティングはやめとけ」と言われる5つ目の理由は、数字のプレッシャーが厳しいから。
実際、案件獲得数、注文数、予約数、資料ダウンロード数、リード獲得数、広告の費用対効果、LPのコンバージョン率 ・・・など、施策の結果が数字でわかることがほとんどなので、数字で結果が見られることが多いです。人によってはこれをプレッシャーに感じる人や、Webマーケティング支援会社、社風によっては厳しく追及される場合もあります(僕は該当なし)。
僕の場合、もちろん結果重視で意識して仕事をしていますが、それと同じくらい、「自分で考えた戦略・施策が正しかったのかどうかが白黒ハッキリ分かること」が楽しく・やりがいです。上手く行けば横展開できるし、上手く行かなくても次の戦略を練る・実行できるのが良いところです。
6. 激務できつい
「Webマーケティングはやめとけ」と言われる6つ目の理由は、激務できついから。
Webマーケティングの仕事のイメージって、残業時間が多いとか、夜遅い、休日も働くとか激務なイメージがある人もいるかと思います。
でも結論、会社によります。クライアントを多数持つWebマーケティング支援会社なら納期に追われるハードワークだし、事業会社で納期に余裕があるならライフワークバランスも叶う。僕は後者で、残業は月0~3時間くらいです。
Webマーケティングを仕事にするメリット
1. ゲーム性が高く楽しい
Webマーケティングを仕事にする1つ目のメリットは、ゲーム性が高く楽しいことです。
仕事は「戦略を練る、実行する、結果を計測する」の繰り返しで、「魔王を倒すためにコツコツ試練を乗り越えて、タスクをクリアしていく」まさにRPGゲームに似た感覚です。
2. 高年収が狙える
Webマーケティングを仕事にする2つ目のメリットは、高年収が狙えることです。
会社員として働くWebマーケターの場合、dodaの平均年収ランキングの2023年版のデータで、Webマーケティングの平均年収は453万円。全職種の平均年収414万円よりも39万円高い値です。
Webマーケティングは副業、フリーランスでやっている人も多く、比較的稼ぎやすい仕事と言えます。
3. 会社の経営に関わる重要な仕事に携われる
Webマーケティングを仕事にする3つ目のメリットは、会社の経営に関わる重要な仕事に携われることです。
Webマーケティングの業務は売上、採用、企業イメージの形成など、会社の経営に密に関わります。
社内の営業部門、採用部門、経営層と一緒に仕事をすることも多く、会社に与えるインパクトが大きい仕事であり、やりがいがあります。
4. ニーズ・将来性が高い
Webマーケティングを仕事にする4つ目のメリットは、ニーズ・将来性が高いことです。
最近のECニーズ、SNSやWebメディアなどのWebコンテンツは生活に欠かせないものとなり、Webマーケティングのニーズが高いです。
特にWeb広告運用の分野のニーズが高いです。
5. 身につけたスキルは他業界や個人でも役立つ
Webマーケティングを仕事にする5つ目のメリットは、身につけたスキルは他業界や個人でも役立つことです。
会社によって扱う商品やサービスは違えど、基本となるWebマーケティング手法や使うツールは共通していることが多いです。
なので、一度Webマーケティングスキルを身につけたら、他の業界や、副業、フリーランスでも応用が可能になります。
6. 在宅勤務を探しやすい
Webマーケティングを仕事にする6つ目のメリットは、在宅勤務を探しやすいことです。
Web系の仕事あるあるでWebマーケティングもそうですが、パソコンとインターネット環境さえあれば仕事ができることが多いです。
Webマーケティングは在宅勤務やフルリモートで働きたい人にもピッタリです。
7. 未経験でもなれる
Webマーケティングを仕事にする7つ目のメリットは、未経験でもなれることです。
Webマーケティングは独学かスクールでWebマーケティングの基礎スキルを磨けば、未経験でもなりやすい仕事です。実力主義なので、過去の経歴よりも「何ができるのか」が特に重要になってきます。
実際、僕はWebディレクター経験+独学ブログ経験を活かして会社員Webマーケターになりました。他にも、未経験で副業Webマーケターになった人、趣味からフリーランスのWebマーケターになった人、広く見ればアフィリエイター、ユーチューバーなども、未経験でなっている人が多いです。
Webマーケティングに向いてる人の特徴
1. 営業経験者
営業経験者はWebマーケティングに向いています。
Webマーケティングの先にいるのは、色々な悩みや感情を持った人なので、実体験があると仕事にリアリティが出ます。
僕の場合、営業時代に「お客さんに直接サービスを売った・提供した経験」「お客さんの生の声を沢山聞いた経験」「厳しい批判やクレームを受けた経験」が、Webマーケティングの仕事に役立ちました。
2. Webデザイン経験者
Webデザイン経験者はWebマーケティングに向いています。
Webマーケティングは広告バナーやWebサイト・LPなどのWebデザインを多く扱う仕事なので、Webデザイナー、プログラマー、Webディレクターなど、Webデザインに携わった経験があると大いに役立ちます。
僕の場合、Webディレクター経験が、今のマーケティング業務に活きています。
3. 個人でブログ、SNS、YouTube等を運用している人
個人でブログ、SNS、YouTube等を運用している人はWebマーケティングに向いています。
Webマーケティングの業務でも、使うメディアは同じ「ホームページ、ブログ、SNS、YouTube」などのWeb。なので、個人でこれらを運用した経験がある人は即戦力になれる可能性が高いです。未経験転職でも強いアピール材料になります。
まだやったことがない方は、未経験でWebマーケティング職を目指す際には、ぜひ個人でメディア運用経験を作ってください。それが近道です。
4. (資質)戦略を考えるのが好きな人
完全未経験からWebマーケティングの仕事に就く場合、資質として、戦略を考えるのが好きな人が向いています。
なぜなら、Webマーケティングは戦略を練る比重が多い仕事だから。課題に対して「どの手法・どれくらいの予算・どれくらいの工数をかけるのか」という戦略次第で結果が大きく変わります。手法は業界・商材・タイミングによっても変わるので、「良い戦略を練れること」が結果に直結します。
なので、こんな人がWebマーケティングに向いています↓
・数字やデータを元に考えるタイプ
・推理小説、謎解きが好き
・ゲームだとRPAやパズル系が好き
・心理学に興味がある
・あれこれ試行錯誤することが好き
・新しいこと・トレンドを知る・取り入れるのが好き
自分のWebマーケティング適性を知るには、ミイダス(登録無料)のコンピテンシー診断を受けて「企画職適性」を見るとわかります。
まとめ
今回は、「Webマーケティングはやめとけ」と言われる理由と実際どうなのか、Webマーケティングを仕事にするメリット、Webマーケティングに向いているの特徴まで紹介しました。
結論。「Webマーケティングはやめとけ」は気にしなくて良いです。
Webマーケティングがやめとけとなるのは、「自分の興味や適性」、そして、「会社選び」によるところが大きいからです。仕事選びで失敗しないためにも、自分の適性は知っておくと良いです。