Webマーケティング業界やめとけ説が噂されますが、結論、Webマーケティングが合う合わないは個人の向き不向きや働く環境によるので、「やってみないと分からない」ということです。
人材会社で働く現役Webマーケターの僕が、Webマーケティング業界やめとけ説に1つずつ答えます。
Webマーケティング業界やめとけ説に現役Webマーケターが答えます
常に数字で結果を求められてきつい説
「Webマーケティングは常に数字で成果を求められてきついからやめとけ」
常に数字が見られるのは本当。
Webマーケティングは自分のやったことの成果が数字として明確に分かる仕事。
数値の達成率を常に見られるので、実力主義に近い働き方です。
なので、数字で管理されるのが苦手な人はつらいかも。
ただこれがWebマーケティングの醍醐味でもあるので、これが良いか・悪いかは人によります。
僕は数字で白黒はっきり分かるので好きです。
技術の進歩が早く変化が激しいので大変説
「Webマーケティングは技術の進歩が早く変化が激しくて大変だからやめとけ」
これは本当。
WebマーケティングはSEOやコンテンツの作り方、広告ルール、Webデザインなどの変化が激しいです。
検索エンジンも日々進化してるし、デザインの流行りに合わせたコンテンツを作るなどトレンドを追うこともしばしば。
新しいもの好きの人にはちょうどいいですが、実務で求められた場合は新しいことは自分で調べながら作業をする場面も多いので、ルーチンワーク・マニュアル作業がいい人は向かないかもです。
ただ、すべて新しいものに置き換える必要もないので、基本をおさえて最新情報は追いつつ、実践するかどうかを決めていければいいので、新しいものに興味がある程度でも問題はないです。
外部要因に振り回されて辛い説
「Webマーケティングは外部要因に振り回されて辛いからやめとけ」
外部要因に振り回されるのは本当。
SEOなんかはGoogleのアップデート1つで大きく結果が変わってしまうことがあるし、広告運用している人は広告の規定が変わったり、外部サービスの仕様が変わったりサービスが終了したり、など、Webの仕事は多くの外部要因に影響されます。
逆に言えば、都度、代替案を考えたり新しい情報をキャッチアップして成長していける環境とも言えるので、変化を楽しめる人・成長したい人には向いていると思います。
頭を使いすぎて消耗する説
「Webマーケティングは頭を使いすぎて消耗するからやめとけ」
頭を使い過ぎて疲れるのはたまに本当。
Webマーケティングは企画・提案・実施・効果測定・改善と考えることが多い仕事なので、
課題は何か?
どういう計画で実行するのか?
予算はいくら想定しているのか?
どれだけの成果を期待できるのか?
目標数値をなぜ達成できたのか?
どうして達成できなかったのか?
次はどうするか?
と、常に何かを考えています。
考えすぎて知恵熱が出て、脳疲労がヤバいときがあります。
普段から色々と戦略を考えたり、競合を調べたり、データを組み合わせて分析したりする仕事なので、RPGで育成をやり込む人みたいな研究化タイプの人には天職になると思います。
失敗することばかりでつらい説
「Webマーケティングは失敗することばかりでつらいからやめとけ」
Webマーケティングは失敗がつきものなのは本当。
思った通りに行かないことの山です。
トライ・アンド・エラーをひたすら繰り返して、経験値を貯めて、成功確率を少しでも増やしていく、そんな仕事です。
なので、失敗しても怯むことなく前向きに取り組める人が向いています。
失敗の原因を探して、別の策を打つ。
イメージ通りに行ったときのやりがいはハンパないです。
地味な仕事が多くて大変説
「Webマーケティングは地味な仕事が多くて大変だからやめとけ」
地味な仕事が多いのは本当。
Webマーケティングはデータを一日中整理したり、レポートを作ったり、提案資料を作ったり、競合調査でひたすらググったり、関連キーワードを1つ1つ確認したり、検索キーワードに対するユーザーの検索意図を考えたり、ユーザーになりきってサイトを作ったり・改善したり、とかなり地道な仕事も多いです。
行き詰まることもあるので、長時間の作業になることも多い。
コツコツ、黙々と地道な作業が好きな人に向いています。
Webマーケティングにキラキラしたイメージを持ちすぎると、ギャップに泣かされるかもです。
給料が安い説
「Webマーケティングは給料が安いからやめとけ」
dodaのデータでWebマーケティング職の平均年収は以下の通り。
466万円(doda平均年収ランキング2021年版)
職種全体の平均年収403万円よりも63万円高いです。
ただ、Webマーケティングは平均年収が高い仕事ですが、業界や商流によって給料の高い・低いがあります。
また、Webマーケティングは実力主義なところがあるので、経験年数・スキルに応じて年収がグッと上がります。
年収を上げるには日々のスキルアップが欠かせません。

求められるスキルが高く常に勉強しないといけない説
「Webマーケティングは求められるスキルが高く常に勉強しないといけないからやめとけ」
求められるスキルが高いのはケースバイケース。
常に勉強が必要なのは本当。
SEO、コンテンツ制作、アクセス解析、データ分析、広告運用、SNS運用、メールマーケマーケティングなど、Webマーケティングは手法が多い仕事。
ビジネスの目標を達成するためにWebマーケターはあらゆる可能性を探る仕事です。
また、それぞれの技術の進歩が激しいのが特徴です。
そのため、Webマーケターは常に勉強する必要があります。
突き詰めていっても終わりがないので、好奇心旺盛な人・勉強家な人に向いています。
仕事が忙しい/残業が多くてしんどい説
「Webマーケティングは仕事が忙しい/残業が多くてしんどいからやめとけ」
半分本当で、半分間違い。
会社によります。
僕の場合は事業会社でWebマーケティングをしてますが、自分でタスク量やスケジュールをコントロールできるのでノンストレス。
残業時間は月5~10時間程度。
定時でも帰れますが、好きで残って仕事をしているときもあるので、特段問題ではないです。
仕事の責任が重い説
「Webマーケティングは仕事の責任が重いからやめとけ」
仕事の責任が重いのは本当。
Webマーケティングは結果が数字で求められます。
また、広告運用などではクライアントのお金を運用することになるため、ケアレスミスが命取りになります。
Webマーケティングは数字で成果を求められるのと、問い合わせ数・商品の注文数・予約数・採用人数などクライアント/自社の経営に直結する仕事です。
なのでこの部分を重いと思う人はきつくなります。
ただ、責任ある仕事・経営に直結する仕事ができるのがWebマーケティングのやりがいでもあるので、そこを面白いと思える人が向いてます。
正解がなく大変説
「Webマーケティングは正解がなく大変だからやめとけ」
いくら悩んでも正解が分からないことがあるのは本当。
Webマーケティングの仕事は、自分の作業が直接影響するものと、世の中の動き、業界の動き、企業の動き、一般の人の動き、検索エンジンの動き、Webマーケティングツールや技術的な変化など、多くの外部要因によって結果が動きます。
そして、究極、人の心はその人じゃなければ分からないし、人は心変わりもします。
常に状況は変わっているんです。
「いつも通りやったはずなのに上手くいかない」
「理由はよくわからないけど成功した」
なども、よくあること。
あまり深刻になり過ぎないことも秘訣です。
Webマーケティングの仕事はときに割り切りも必要です。
自分なりにベストを尽くして考え抜く姿勢、改善していく気持ちが大事です。
人とコミュニケーションが多くて大変説
「Webマーケティングは人とコミュニケーションが多くて大変だからやめとけ」
Webマーケティングの仕事はコミュニケーションが多いのは本当。
Webマーケティングは自分でやる地道な作業も多いですが、クライアント、自社社員、制作チーム、営業担当、外注先など、多くの関係者とプロジェクトを進める場面があります。
打合せ、スケジュール決め、予算決め、企画会議、複数の企画の進行管理など、調整ごとや交渉ごとが結構あって、マルチタスクな仕事です。
チャット、テレビ会議でクライアントや業者打合せも多いです。
Webマーケティングの仕事は人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めたい人に向いています。
Webマーケティングのやりがい・面白さ
Webマーケティングのやりがい・面白さは仮説検証にあります。
Webマーケティングは「やりたいこと」の数だけ、これを繰り返し実行する仕事です。
🏁達成したいことがある
↓
最適な戦略や手法の組み合わせを考える
↓
実際にやってみる
↓
結果を振り返る
↓
改善する
Webマーケティングではこのシンプルなループをひたすら繰り返します。
Webマーケティングはこの仮説検証性のゲーム性が高く面白い点です。
また、Webマーケティングは数字で結果が明確に分かるので、導入した施策の結果が白黒はっきり分かるのも良いところ。
自分が考えた施策で数字を改善した時にやりがいを感じられる仕事です。
Webマーケティングが向いてる人・向いてない人
Webマーケティングが向いてる人の特徴
- 人の行動や心理に興味がある人
- 好奇心が旺盛な人
- 論理的に考えることが好き・得意な人
- 何かに没頭できる人
- 数字が好き・強いな人
- 環境の変化を楽しめる・順応できる人
- アイディアがどんどん思いつく人
- 地道な作業でも粘り強くできる人
- IT・Webサービス・SNSに興味がある・好きな人
- 成長意欲が高い・スキルアップしたい人
- 流行・トレンドなど情報感度が高い人
- 責任ある仕事・裁量権の大きい仕事をやりたい人
- 主体的に動ける人
- マルチタスクが得意な人
- 失敗も教訓だと思える人
- 失敗したら原因を追求し改善できる人
- デスクワークが苦にならない人
- 結果が出るまで追求できる人
- 長い目で見て結果が出れば良い人
- 仕事が忙しくても大丈夫な人
- 交渉が得意な人
- 常に挑戦していたい人
- 勉強が好きな人
- 壁にぶつかった時はまずは自分で解決策を考える人
- 人とのコミュニケーションが好きな人
- パソコンが好き・得意な人
- 仕事の評価は良いところも悪いところも具体的に知りたい人
- エビデンスや正否を疑う癖がある人
- プライドが低く間違いはきちんと謝罪する人
- 将来性のある業界がいい人
Webマーケティングが向いてない人の特徴
- 人の行動や心理に興味がない人
- 人より好奇心が少ない人
- 論理的に考えることが苦手・抵抗がある人
- 集中力が続かない人
- 数字が嫌い・抵抗がある人
- 環境の変化が嫌い・安定志向な人
- アイディアが人よりも思いつかない人
- 地道な作業に抵抗がある人
- IT・Webサービス・SNSに興味がない人
- 成長意欲は低く、無理せず現状維持が良い人
- 流行・トレンドに疎い・鈍感な人
- 責任ある仕事・裁量権の大きい仕事はやりたくない人
- 受身・指示待ちなことが多い人
- マルチタスクが苦手・抵抗がある人
- 失敗が怖い・完璧主義な人
- 失敗しても振り返らないことが多い人
- デスクワークが苦手・外回りの仕事が良い人
- 無理そうなときは途中で諦めることが多い人
- すぐに結果が出ないと気が済まない人
- 忙しい仕事は嫌な人
- 交渉は苦手な人
- ルーティンワークが良い人
- 勉強は嫌いな人
- 壁にぶつかった時はすぐに他人に答えを求める人
- 人とのコミュニケーションは苦手・抵抗がある人
- パソコン操作は苦手・抵抗がある人
- 仕事の評価をされたくない人
- 何でも鵜呑みにする人
- プライドが高い・すぐに言い訳する人
- 業界の将来性は考えたことがない人
詳しい解説はこちらの記事を見てください。

結論:Webマーケティングが合う合わないはやってみないと分からない
今回お話ししたように、Webマーケティングは一概に「やめとけ」とは言えません。
Webマーケティングの仕事の特徴が合う人と合わない人がいるからです。
また、働く会社や職場環境で大きく変わってきます。
なので、Webマーケティングの仕事に興味がある人は、「Webマーケターへの興味」を大切に、まずはWebマーケターになるためにがんばってください。
関連記事



コメント